おうちで食べたい鍋料理。この冬は海外からレパートリーを取り入れて

生活雑貨

お家で食べたい鍋料理

いつもとは違う味を食卓に。世界の鍋に目を向けて

寒い冬には、温かな鍋料理が恋しくなってきますよね。
しゃぶしゃぶ、すき焼きなどたくさんの種類がありますが、いつもとはちょっと違う味を食べてみたいと思いませんか?

食べ慣れた日本のお鍋に、珍しい種類を混ぜてみるのも面白いかもしれません。
世界に目を向けて、鍋料理のレパートリーを増やしてみてはいかがでしょうか。

手軽に、バランスよく食べられるのが魅力

お肉などのたんぱく質と野菜を一緒に摂れる鍋料理

お肉などのたんぱく質と野菜を一緒に摂れる鍋料理は、栄養のバランスがいいだけではなく、手軽に作れるのも魅力的。
特別な手順を踏まなくても、スープと具材を用意して煮込むだけでOKなのが基本。調理器具もたくさんはいらないから、片付けが楽々なのも嬉しいですね。

ホームパーティーのメニューとしてもおすすめのお鍋は、日本だけの文化ではありません。
日本でも知られているお鍋はもちろんあまり知られていないものまで、世界中のお鍋を加えると、レパートリーはかなり増えてくるんです。

辛めの味付けが多い?アジアの鍋料理

少し辛い味が多いのがアジアの鍋の特徴。日本と近いのに、鍋の文化は結構違うんです。

【中国:火鍋】

火鍋は日本でもスタンダードになりつつある種類

火鍋は日本でもスタンダードになりつつある種類。一般的には2つに仕切られたお鍋に、鶏などで出汁を取った白湯スープと、香辛料をたくさん入れた麻辣スープをそれぞれ入れたものを思い浮かべる方が多いものです。でも、わざわざ仕切られたお鍋を用意しなくても、麻辣スープだけを用意するなど色々な楽しみ方ができるんです。

■麻辣スープの作り方
・みじん切りにしたネギ、生姜、ニンニクと豆板醤をゴマ油で焦げないように炒める
・香りがたったら鶏ガラスープを追加する
・八角、シナモン、赤唐辛子、鷹の爪などお好みの香辛料を入れてひと煮立ちさせる

あとはお好きな具材を入れて煮込むだけで簡単にできあがりです。

【タイ:タイスキ】

タイスキとは、日本のすき焼きとは違う、タイ風のしゃぶしゃぶに似たお鍋

タイスキとは、日本のすき焼きとは違う、タイ風のしゃぶしゃぶに似たお鍋のこと。鶏ガラを使ったスープやトムヤムを使ったスープに具材を入れて煮込んだ後に、特製のタレに浸けて食べるんです。タレはチリソースやオイスターソースに香辛料を好みで加えて作るんですよ。タレをスープで薄めながら飲むのも楽しいかもしれません。

■濃厚ダレの作り方
・チリソース2:オイスターソース1の割合で混ぜ合わせる
・ごま油、砂糖、みじん切りにしたニンニク、すりごまを加える
・鷹の爪などの香辛料を入れてザックリ混ぜる

ナンプラーを加えるとより濃厚なお味になります。スープは市販の鶏ガラスープでOKですよ。

【韓国:タッカンマリ】

締めにうどんを入れて食べるのも◎

直訳で一羽の鶏という名前のお鍋は、鶏を丸ごと一羽お鍋で煮込む豪快さと、シンプルかつヘルシーなのが魅力。ジャガイモやネギ、トッポッキという韓国のお餅を入れて味わいましょう。食べる前には醤油やコチュジャンを混ぜた特製ダレにサッとくぐらせて。締めにうどんを入れて食べるのも◎ですよ。

■タッカンマリの作り方
・キムチを水でサッと洗い、水気を切る
・鍋に鶏肉と玉ねぎ、長ネギ、酒を入れて、具が浸るまで水を入れて煮込む
・10分程度煮込んだあと、玉ねぎ、長ネギを取り出す
・1cm程度の輪切りにしたジャガイモと5cm程度に切った長ネギ、トッポッキを入れてジャガイモが柔らかくなるまで約10分程度煮込む
・ジャガイモに火が通ったら鶏肉を食べやすい大きさに切って更にひと煮立ち
・塩コショウで味を調える

鶏肉は一羽丸ごと使うと大変なので、手羽先と手羽元、鶏もも肉で代用するとお手軽に作れます。

■特製ダレの作り方
・唐辛子粉と醤油、砂糖、酢とおろしたニンニクを混ぜ合わせる
・熱湯と水を2:1の割合で加える
・千切りにしたキャベツや細く切った玉ねぎを入れてよく混ぜる

辛さを足したい場合には辛子をポイントに加えてみてください

素材の旨味を活かして。ヨーロッパの鍋料理

魚介など、素材の良さを活かして作るのがヨーロッパ流。じっくり煮込んで深い味を楽しみましょう。

【フランス:ブイヤベース】

魚介類と野菜を一度に摂れるので、栄養もたっぷり

魚介の出汁をたっぷり使い、トマトでサッパリとまとめたフランス式の寄せ鍋。たくさんの具をじっくり煮ることで深い味わいが出てくるんです。魚介類と野菜を一度に摂れるので、栄養もたっぷり。バターなどを入れて作るとコクが出て味わい深いスープになります。

■ブイヤベースの作り方
・玉ねぎとニンニク、セロリをみじん切りにする
・貝類は砂抜き、海老は背ワタの処理を行う
・鍋にオリーブオイルを指揮、ニンニク、玉ねぎとセロリに順番で飴色になるまで炒める
・水と白ワインを混ぜたベースにトマト、コンソメ、魚介類を入れて、タイムやローリエを加えて沸騰させる
・煮立ってきたらアクを取って塩コショウとバター、醤油を一回し入れる
・煮立ったら貝類を入れ、さらに一煮立ちさせる

トマトはトマト缶を使うのがおすすめです。

【ポルトガル:カタプラーナ】

カタプラーナは不思議な形の鍋で魚介類を蒸し煮もしたもの

カタプラーナは中華鍋に中華鍋を重ねたような不思議な形の鍋で魚介類を蒸し煮もしたもの。しっかりと密閉して蒸していくので、少ない水分でしっかりと素材の良さを引き出してくれるんです。家庭では蓋のしっかり締まる鍋があれば代用できます。美味しい魚介のスープが出てくるため、最後にリゾットにしてみるのもありですよ。

■カタプラーナの作り方
・オリーブオイルとニンニクを入れて、焼き目がつくまで弱火で火を通す
・様子を見つつ中火から強火にしてカニとイカを加えてソテーしたあと、アサリを加えて混ぜる
・トマト缶や海老、タコや貝類を加え、ローリエを1枚入れて塩コショウを振る
・蓋をして蒸し煮にしたあと、一度蓋を開けてトマトを崩したあと再度沸騰させる

火は強めにして時間をかけずに一気に過熱するのがポイントです。

【スイス:フォンデュ】

フォンデュはスイスの鍋料理

チーズフォンデュなどで日本でも人気なフォンデュはスイスの鍋料理。フォンデュ鍋を使って作られたものは全てフォンデュに分類されるので、油で具材をサッと揚げるオイルフォンデュ、煮立たせたスープにくぐらせるスープフォンデュなどもあるんです。

■手軽に本格チーズフォンデュの作り方
・グリエールチーズとエメンタールチーズを溶けやすいように軽くスライスして、軽く片栗粉をまぶしておく
・鍋におろしにんにくを塗り、白ワインを煮立たせてアルコールを飛ばす
・チーズを少しずつ良く混ぜながら溶かしていく
・塩と胡椒で味を調える

チーズはピザなどに使うスライスされた溶けるチーズを使うとお手軽に作れますよ。

火を使わずにフォンデュを楽しむことができる鍋

PRINCESSの美しすぎる鍋/テーブルフォンデュ&フライピュアはこちら

お家のダイニングテーブルで、火を使わずにフォンデュを楽しむことができる鍋。温度を設定してキープできる機能がついているので、焦げ付きやすいチーズフォンデュもトロトロの状態で楽しめます。

濃厚な味わいが魅力的。アメリカの鍋料理

濃いめで独特の味付けが面白い、アメリカの鍋料理。しっかり煮込んで作るのが多いのも特徴ですよ。

【アメリカ:ガンボ鍋】

たっぷり野菜の健康的なお鍋

トマトがベースになったスープにお肉や甲殻類、野菜を入れて作られた鍋料理。濃厚な味はバターと小麦粉を炒めて作ったルーと野菜の旨味が混ぜ合わさってできたから。たっぷり野菜の健康的なお鍋です。ガンボはオクラのことで、オクラをたっぷり使っているからとろりとしたスープが特徴なんです。

■ガンボ鍋の作り方
・中火で温めた鍋にバターを溶かして小麦を炒め、焦げないように混ぜながらルーを作る
・別のフライパンでオリーブオイルをしいてニンニクを軽く炒め、強火にして海老を炒める
・ルーにセロリと玉ねぎ、ピーマンを加えて火を通す
・炒めた海老とオクラ、水、トマト缶を加えて混ぜる
・チリソース塩コショウで味を調えて、強火で煮込む
・沸騰したら弱火にし、1~2時間ほど煮込む

濃厚な味は白ご飯と一緒に食べるのがおすすめですよ。

【アメリカ・メキシコ:チリコンカン】

ピリリとした味付けの煮込み鍋

アメリカテキサス州のチリコンカルネという料理と同じもの、メキシコ風のアメリカ料理に該当します。スパイシーな味付けの多いメキシコならではの、ひき肉と豆をトマトで煮込んだピリリとした味付けの煮込み鍋。水分を少な目にして、タコスのトッピングとして使ってみるのもおすすめです。

■チリコンカンの作り方
・玉ねぎ、セロリとニンニクをみじん切りにし、ベーコンを食べやすい大きさに切る
・鍋に油をひいてニンニクと玉ねぎを飴色になるまで炒める
・セロリとベーコン、ひき肉を加える
・チリパウダーと胡椒で味付けし、ローリエを入れて香りが出るまで炒める
・軽く煮込んだトマトとコンソメスープを加えて煮込む
・缶詰の金時豆を加えて煮込み、塩で味を調える

豆がメインになってきますが、金時豆で代用すると手軽に作れるんです。

シャスールの長く愛用できるホーロー鍋/ラウンドキャセロールはこちら

見た目にも鮮やかで美しいホーロー鍋は、熱効率が良いため食材の旨味をしっかりと引き出してくれます。煮込むだけではなく約、蒸す、揚げるなどたくさんの役割を果たしてくれる、何にでも使える便利な鍋なんです。

お肉をじっくり煮込む、アフリカや南米の鍋料理

お肉がメインに据えられることが多いのがアフリカ流。たっぷり煮込んで作るからこそ、工夫をして時短で作ってみたいですね。

【ブラジル:フェジョアーダ】

ブラジルで、ほんの少し贅沢な家庭料理

ブラジルではスタンダードに食べられている豆とお肉を煮込んだ鍋料理。豆料理を頻繁に食べるブラジルで、ほんの少し贅沢な家庭料理なんです。本場では黒豆を使うことが多いものの、日本で作るなら他の豆を使う方が時短になるのでおすすめです。

■フェジョアーダの作り方
・豚肉を2cm角に切り、塩をもみ込んでおく
・玉ねぎとニンニク、ベーコンをみじん切りにし、ソーセージを約1cm幅で切る
・中火で熱した鍋にサラダ油を入れ、野菜とベーコンを入れて炒める
・野菜がしんなりしてきたら豚肉とソーセージを加えて色が変わるまで炒める
・インゲンマメの水煮を汁ごと加え、水とローリエを入れて沸騰させる
・沸騰したら弱火にし、お肉が柔らかくなるまで煮込んだら塩コショウで味を整える

本来であればじっくりと煮込んで作るものですが、材料を選べば時短で作れるんですよ。

【モロッコ:タジン】

とんがった帽子のような変わった形のタジン鍋

とんがった帽子のような変わった形のタジン鍋は、日本でも一時ブームを巻き起こしましたね。少ない水分で料理ができる、ということで流行しましたが、お肉や野菜を蒸し煮にするためのモロッコの伝統的なお鍋なんです。モロッコでは鶏肉のタジン、ミートボールのタジンがスタンダードなんですよ。

■モロッコ風タジン鍋の作り方
・鶏肉と玉ねぎ、長ネギ、ニンニクとオリーブオイル、すりおろした生姜を混ぜてターメリックパウダーを加える
・タジン鍋に油をしき、用意した鶏肉たちを並べてコリアンダーとパセリをかけて強火で煮込む
・お肉に火が通ったら弱火にし、ニンジン、ジャガイモを加えて加熱
・オリーブを入れてさらに煮込む
・レモンのコンフィがあれば加えて香りと風味付け

レモンのコンフィはなくてもOK。一度試してみて、お好みであれば次から加えてみては?

【ケニア:ビーフカランガ】

ケニアのビーフシチューともいえるビーフカランガ

ケニアのビーフシチューともいえるビーフカランガ。カレーにも近しい煮込み料理で、白ご飯などと一緒に食べたい味わい。本場ケニアではココナツパウダーが上に乗っていることも多いので、お好みで加えて調整してみるのも楽しいかもしれません。

■ビーフカランガの作り方
・鍋に油をしいて、みじん切りにした玉ねぎを炒める
・トマトを湯剥きし、1cm角に切ったものを加える
・牛肉とカレーパウダーを追加して炒める
・具材が浸るくらいまで水を入れ、塩で味を調整する
・30分~1時間程度煮込む

牛肉は少し薄めに切っておくと、煮込む時間を短縮することができますよ。

軽さが特徴的な鉄鋳物の鍋

岩鉄鉄器の驚くほど薄く、錆びない/ダクタイルポットはこちら

持ってみて初めてわかる軽さが特徴的な鉄鋳物の鍋。煮込み料理を作っても焦げ付きにくく、さびにくいからお手入れも簡単なのがうれしいですね。直火はもちろん、IHやアウトドアの炭火でも使えるんです。

盛り付け方にもこだわって、映える鍋料理を

海外の鍋料理は日本の鍋料理とは全く違いますよね。
使う具材も特徴的だから、具材に合わせて盛り付ける器を選ぶのも楽しいかもしれません。料理の色合いと盛り付ける器の色合いを考えると、写真映えするできになりますよ。

見た目にもこだわりつつ、体を芯から温めてくれる鍋料理を楽しみませんか?

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