『5月1日はフィンランドのドーナッツ、ムンッキの日 Munkki』

北欧のおやつとごはん

個人的に北欧の三大祭りは『イースター』『夏至祭』『クリスマス』と思っているのですが、フィンランドの場合は『メーデー (フィンランド語でヴァップ)』も入るかも知れません。(ノルウェーならプラス独立記念日ですね、きっと。)

日本で5月1日のメーデーといえば、労働者の日として待遇改善のデモを行ったりするイメージがありますが、フィンランドでは夏の祭典の意味合いが強く、フィンランド人いわく「日本の花見の感じ」。

花咲く木の下で集まってピクニックをする点は似ているのですが、それだけでなく、かなり独特な祝い方をします。でも長くなるので割愛。興味のあるかたは「Vappu ヴァップ」で検索してみてください。

さて、そのヴァップの日に欠かせない定番の食べ物はムンッキ。そして飲み物はシマ。ムンッキは一見ドーナッツですし、ドーナッツとして紹介される事が多いのですが、パン生地を揚げたものなので、どちらかというと揚げパンです。

揚げパン、美味しいですよね。小学校の時、給食のメニューが揚げパンだった日は嬉しかったなあ。高校生の時は母がおやつにねじりドーナッツを良く用意してくれていたのですが、あれも揚げパンですよね。

<分量>
12個分

<材料>
・ドライイースト 6g
・牛乳 150cc
・溶き卵 ½個分
・砂糖 50g
・塩 小さじ½
・粗挽きカルダモン 小さじ1
・薄力粉 150g
・強力粉 150g
・バター 25g
・グラニュー糖 適量

<作り方>
1.牛乳を40度くらいに温めボウルに入れ、イーストを入れて泡立てで混ぜる。

2.1)に砂糖、塩、カルダモン(粗挽き、無ければホールを粗く刻む。パウダーでもいい)、溶き卵を入れて泡立てで混ぜる。

3.2)に強力粉と薄力粉を混ぜたもの(あれば中力粉)の半量をいれて更に泡立てで混ぜる。残りの粉を2回くらいに分けて加えながら混ぜ、手に換えて全体がなじむまで捏ねる。室温で柔らかくしたバターを加え、全体がなじんでボウルから生地が離れるくらいまで捏ねる。

4.ボウルに布をかぶせ、室温かオーブンの「発酵」で45分から1時間、生地が2倍くらいに膨らむまで寝かせる。(シャワーキャップがあれば便利。)

5.生地を打ち粉をした台に取り出して棒状に延ばしてから12等分し、それぞれを丸めて並べ、乾いた布をかけて30分程度寝かせる。

6.揚げ油を170度~180度に熱する。生地を入れて、両面をこんがりキツネ色に揚げる。2~3分くらいかけて中心まで火を通す。油の温度が低すぎると油っぽく、高すぎると中に火が通らないので注意。


7.熱いうちにグラニュー糖をまぶす。

<動画>

<ヒント>
12個に分けると結構大きいです。火が通るのが不安だったら15個くらいに分けて、小さ目にしても良いです。

三田陽子
北欧ビンテージの買い付けのため年に数回訪れる北欧各国で個性的な北欧料理にはまったのがきっかけになり始めた北欧レシピサイト『北欧のおやつとごはん』。材料は日本で手に入るものを使い、分量も日本サイズに調整して家庭で気軽に作れるように工夫されたレシピが人気。なかなか日本では食べられない北欧の味をお試しください。

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