『みんな大好きマカロニキャセロール Makaronilaatikko 』

北欧のおやつとごはん

フィンランドでは給食の定番であり、家庭でもよく作られる。フィンランド人なら子供のころからよく食べているメニューです。フィンランドの人にレシピと教わったとき、子供はケチャップを、年配の人はリンゴンベリーのジャムを付けて食べることが多いと聞きました。

マカロニキャセロールとは意訳で、フィンランド語のMakaronilaatikkoを直訳すると「マカロニ箱」。フィンランドではオーブン料理にしばしば箱(laatikko)と付けられています。箱のような容器に入れて焼き上げるからでしょう。ホワイトソースを使わず、卵と牛乳で固める北欧独特の作り方です。

マカロニなんてイタリア料理じゃないの、と不思議に思って調べると、1世紀以上も以前からフィンランドでは作られていて、1950年代まではパーティー料理の一つだったとか。マカロニが簡単に手に入る今は、日常のメニューとして家庭の食卓に上がっています。

教わったレシピは塩コショウだけの本当にシンプルな味付け。最後のチーズが無いレシピもあります。もっと複雑な味に慣れている今の人は、コンソメを入れたり、上にトマトを乗せて焼いたり、たまねぎだけでなくニンジンも入れたり、ひき肉にスパイスなどを加えたりと様々に変化させているようです。またマカロニやひき肉の量のバランスも色々で、定番の家庭料理だけに、家庭の数だけレシピがあるといっても過言ではないかも。皆さまもお好きなアレンジでお楽しみ下さい。

量は多いので、二人家族なら半分でも丁度いいです。

<分量>
4人分

<用意するもの>
・20cm×30cmくらいのオーブン用深皿

<材料>
・ひき肉 400g
・玉ねぎ 1個
・マカロニ 200g
・牛乳 500㏄
・卵 2個
・ピザ用チーズ 適量 50g~70g
・コンソメ 1個
・塩・コショウ

<作り方>
1.ボウルに卵を割り入れ、牛乳と混ぜて、塩小さじ½、コショウ適量で味付けする。

2.玉ねぎをみじん切りにする。

3.フライパンを熱しひき肉を炒める(油はひかない)。ひき肉の色が変わったら玉ねぎを加え、ひき肉がパラパラになり、玉ねぎが柔らかくなるまで炒める。塩小さじ1、コショウ適量、砕いたコンソメ1個で味付けする。

4.ひき肉を炒めている間にマカロニを茹でる。パッケージに書かかれている通りに茹でるが、時間は30秒ほど短くしてやや硬めにする。茹で上がったら湯を切っておく。

5.オーブン用の深皿にバターを塗り、炒めたひき肉とマカロニを入れて混ぜ合わせる。牛乳と卵の混合液を上から注ぐ。

6.180℃に予熱したオーブンで45分焼く。取り出して上にチーズ適量をかけ、オーブンを200℃に設定してチーズが溶けて色づくまで5分~10分焼く。

7.焼きあがったら10分~15分置き、取り分けてケチャップをかけて食べる。

<動画>

<ヒント>
ひき肉は牛・豚・合い挽き・鶏などお好みのひき肉でどうぞ。最近は大豆からできたベジミートを使う人もいるようです。今回は牛7:豚3の合い挽きです。マカロニは好みのショートパスタで代用できます。小さな器で1人分ずつ作ってもいいです。その場合はあらかじめひき肉とマカロニを混ぜてから、器に分けた方が作りやすいです。



三田陽子
北欧ビンテージの買い付けのため年に数回訪れる北欧各国で個性的な北欧料理にはまったのがきっかけになり始めた北欧レシピサイト『北欧のおやつとごはん』。材料は日本で手に入るものを使い、分量も日本サイズに調整して家庭で気軽に作れるように工夫されたレシピが人気。なかなか日本では食べられない北欧の味をお試しください。

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