『ノルウェーの学校パン、スコーレブロー Skolebrød』

北欧のおやつとごはん

北欧各国はお互いに支配したりされたり、国が一緒になったり分かれたりという歴史的な背景があり、文化的にとてもよく似ています。特にスカンジナヴィアと称されるスウェーデン、デンマーク、ノルウェーは言語も似ていて、お互いにお互いの言葉で話しても通じるほど。

というわけで、料理も似たり寄ったりなのですが、これはノルウェーだけだよね、というのがスコーレブローです。甘いパンの中心にカスタードクリームを入れ、周囲をアイシングとココナッツフレークで飾った、とてもかわいらしい見た目のパン。

スコーレブローとは直訳すると『学校パン』なのですが、なぜこのような名前で呼ばれるようになったのは良く分かっていません。もしかして知っているかもとノルウェー語通訳&翻訳の青木さんに聞いてみました。

カロリーを摂取するため、とは不思議な感じがしますが、スコーレブローが生まれたのは1950年代というので、戦後の貧しい時代のこと。子供たちに栄養を取らせるために考えたのかな。

今回のレシピを作るにあたって、ノルウェーのオリジナルレシピの量を減らし、材料を日本に合わせて変更しました。例えばカスタードクリームを生クリームで作るレシピが多かったのですが、牛乳にしてバターでコクを出しました。同じくカスタードクリームのコーンスターチを薄力粉にしました。買って余らせてはもったいないですものね。また、電子レンジが使える部分は使って出来るだけ簡単にしました。

それではカロリー摂取のために作りましょうー!

<分量> 8個

<材料>
パン
・牛乳 175cc
・バター 50g
・イースト 大さじ1
・砂糖 40g
・カルダモンパウダー 小さじ½
・塩 ひとつまみ
・強力粉 200g + 薄力粉 100g あれば中力粉300g
・卵 1個 (艶出し用)

カスタードクリーム
・卵黄 2個分
・砂糖 50g
・薄力粉 大さじ2
・牛乳 200cc
・バター 10g
・バニラエッセンス 適量

トッピング
・粉砂糖 100cc
・水 小さじ1~2
・卵白 小さじ1 カスタードクリームの残りを使う
・ココナッツファイン 適量

<作り方>
カスタードクリームを作る
1.牛乳を電子レンジに1分かけて温める。
2.ボウルに卵黄と砂糖を入れて泡立てで白っぽくなるまでかき混ぜる。
3.薄力粉を振るい入れかき混ぜる。
4.温めた牛乳を少しずつ加えてかき混ぜる。
5.電子レンジに1分かけて取り出してしっかりとかき混ぜる。同じことを3回繰り返してとろみが出たら、熱いうちにバターを加え混ぜる。仕上げにバニラエッセンスを加える。
6.表面にラップを密着させてかぶせ、上に保冷剤を乗せて冷やす。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れる。

パンを作る
1.牛乳を電子レンジで40℃くらいに温める。バターを電子レンジで溶かす。
2.大きめのボウルにイーストを入れ、牛乳と溶かしバターを加え泡立てで混ぜる。
3.砂糖、塩、カルダモンを加え混ぜる。
4.小麦粉を3回くらいに分けて加え混ぜ、泡立てを手に替えて5分くらい弾力が出るまでしっかりと捏ねる。
5.ラップなどでカバーをして40分、あるいは倍くらいの大きさになるまで室温、あるいはオーブンの『発酵』で発酵させる。
6.発酵した生地を8つに分け丸め、クッキングシートを敷いた天板に並べる。中心を指で凹ませカスタードクリームを入れる穴を作る。乾いた布をかぶせて30分くらい発酵させる。
7.発酵したら中心の穴を再度指で大きくして、カスタードクリームを大さじ1杯強くらいずつ入れる。作ったカスタード全部が収まるハズです。
8.表面に艶出し用の卵液を塗る(カスタードの部分には塗らない)。
9.200℃に予熱したオーブンで13分~15分焼く。焼きあがったらラックに乗せ、乾いた布をかぶせて冷ましておく。

仕上げる
1.粉砂糖と水と卵白を混ぜてアイシングを作る。
2.カスタードの周りにアイシングをスプーンで丸く乗せ、ココナッツフレークをかける。アイシングが乾かないように、1個ずつ仕上げる。

<動画>

<ヒント>
焼くと結構膨らむので、中心の穴は思っているよりも大きく深く開けて下さい。
動画のアイシングは水を小さじ2杯入れたらゆる過ぎました。小さじ1杯から様子を見て下さい。

作業そのものは難しくないのですが、やることが多くてちょっと面倒くさかった。でも出来上がりの可愛さに笑顔になっちゃいますよ。

あんまりふわっとしない目の詰まった感じのパンです。北欧の人は日本人が好む傾向のある柔らかいパンはあまり食べませんね。

ノルウェーの北極圏では、アイシングとココナッツのかかっていない、スコーレブローとほとんど同じパンを極夜(白夜の逆で日が登らない期間)明けに食べる習慣があるそうです。太陽に似ているからかな。

2017年にノルウェーでスコーレブローの日が作られました。6月の夏休みが始まる前の最終の金曜日だそうです(ややこしい)。という事は毎年日にちが変わるんですね。2021年は6月18日なのかな。北欧の夏休みは日本よりも早いです。そして夜中まで沈まないスコーレブローのような黄色い太陽を思いっきり楽しみます。学校が再開するのは日本よりも少し早い8月半ば。夏の短い北欧ですので、この頃にはもう秋の気配が迫っています。



三田陽子
北欧ビンテージの買い付けのため年に数回訪れる北欧各国で個性的な北欧料理にはまったのがきっかけになり始めた北欧レシピサイト『北欧のおやつとごはん』。材料は日本で手に入るものを使い、分量も日本サイズに調整して家庭で気軽に作れるように工夫されたレシピが人気。なかなか日本では食べられない北欧の味をお試しください。

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