『フィンランドのニンジンテーブルロール、ポルッカナサンピュラ / Porkkanasämpylä』

北欧のおやつとごはん

フィンランドのニンジンパン、porkkanasämpylä(ポルッカナサンピュラ)の作り方です。随分と長い名前ですが、分解するとポルッカナがニンジン、サンピュラがテーブルロールの事です。

テーブルロールというとバターたっぷりロールパンを頭に思い浮かべるかもしれませんが、食事の時に出される小さなパンの総称です。『パンの図鑑』によると

テーブルロールとは食事用の小型のパンの総称で(中略)ヨーロッパのものは日本で知られているテーブルロールとは違い、ハード系で糖分やバターなどの油脂の配合が少なく、さっぱりとした印象の食事パンです

https://bread.jp.net/table_roll.php

フィンランドのニンジンテーブルロール、ああこれも長いな、ニンジンロールでいいや。ニンジンロールは家庭で長く作られているため、材料の配合はもちろん、ニンジンを切るのか擦り下ろすのか、バターなのかサラダ油なのか、牛乳なのか水なのか、などなど”我が家流”がいくつも存在しています。そこで、いくつかのレシピを比べて配合を変えながら4回作り、最終レシピが完成しましたのでお試しください。沢山あるニンジンロールの中の一つ、俺のニンジンロールです。

<分量>
10個分くらい

<材料>
・ニンジン 小1本 正味で100gくらい
・水 180cc
・強力粉 230g
・オートミール 100g
・はちみつ 大さじ1
・塩 小さじ½
・インスタントドライイースト 6g
・サラダ油 20㏄

<作り方>

1.ニンジンは皮を剥きチーズおろし、あるいは千切りカッターで千切りにする。


2.お風呂くらいの温度に温めた水を大きめのボウルに入れ、イースト、はちみつを加え泡立てで混ぜる。混ざったらオートミールを入れて更に混ぜる。

3.2)に強力粉、塩、千切りにしたニンジンを入れて手に替えて捏ねる。ある程度生地がまとまったらサラダ油を加え更に7、8分捏ねる。捏ねにくかったら台の上に出して捏ねても良い。

4.捏ね終わった生地の入ったボウルにラップをかけ、温かい場所で30分、あるいは生地が2倍の大きさになるまで置いておく。

5.生地が十分膨らんだら、台の上に取り出し、細長く伸ばして、1個55g前後に切り分ける。10~12個になるはず。

6.切り分けた生地を丸めてクッキングペーパーを敷いた天板に並べる。乾いた布巾などをかけて温かい場所で30分、あるいは生地が2倍の大きさになるまで置いておく。

7.生地が十分に発酵したら、お好みで表面に水か牛乳を塗ってオートミールを振りかけると見た目が良くなる。胡麻でもいいかも。


8.220℃に予熱したオーブンで12分焼く。焼きあがったらラックなどに取り、冷めるまで乾いた布巾をかけておく。


<動画>

<ヒント>
我が家がコンベクションオーブンなので、200℃で12分にしました。お持ちのオーブンに合わせて温度と時間は調整してください。

ニンジン千切りが入っているので表面がゴツゴツしていますが、柔らかいパンです。食事の時にそのままで、あるいは朝食に半分に切ってトースターで温めてバターを塗ったりハムなどを乗せてどうぞ。

こういうレシピの決まり文句に「ニンジン嫌いのお子さんにも」がありますが、ニンジン嫌いのお子さんって今もいるのでしょうかねえ?元ニンジン嫌いのお子さんだった私の印象として、最近のにんじんは甘く美味しくなって、昔のような独特の香りが薄くなっているような…?ニンジンが変わったのでなく、私が大人になったからでしょうか?

ところで、撮影中に乱入したうちの猫がかわいいから見てください。親バカですが。猫は動画にも乱入していますので見つけてください。ええ、親バカですよ。



三田陽子
北欧ビンテージの買い付けのため年に数回訪れる北欧各国で個性的な北欧料理にはまったのがきっかけになり始めた北欧レシピサイト『北欧のおやつとごはん』。材料は日本で手に入るものを使い、分量も日本サイズに調整して家庭で気軽に作れるように工夫されたレシピが人気。なかなか日本では食べられない北欧の味をお試しください。

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