#07:とりとめがありませんが。。。

スウェーデン ABCブック

春、だの、天気がいい、だの、夏のかおりがする、だの言っていますが、もちろん天気が悪い日もあります。あまり僕が語らないのは(それもどうかと思いますが)僕のカメラが防滴ではないからであります。日々カメラを持ち歩きながら、そして撮った写真を振り返りながらこのダイアリーを書くので、必然的に雨の日で撮られていない出来事はここにあがってきにくい。そう気づいたので、今回はあえて、先週手ひどく雨に降られた直前の写真を扉絵にしてみました(すでに画面奥では雨が降ってますね)。 

その点iPhoneは便利ですね。 

水曜日、この日もかなり降られました。もともと曇天のなか息子の習い事(というかアクティヴィティのひとつ)パルクールに出かけ、途中で5分ほど土砂降りにあった様子です。雷も鳴ったのに、黒い雲が過ぎたら晴天。この天候の変わりやすさ。5〜6月はそういうことが多い気がします。そう、青空が印象的な6月末の夏至祭でも、ストックホルムでは統計的には1/3は雨だという話です。 

習い事といえばこの地区で一番ポピュラーなのがサッカーですが、この時もだいぶ肌寒かったなあ。どうでもいいことですが、雨が降ると困る理由の上位3つは、1)洗濯ができない。2)草刈りができない。3)ナメクジが大量発生する。です(つい先日、夕食後に庭にはびこるナメクジを駆除しようと箸と袋を持って出たところ、30分もたたずに110匹つかまえました。写真はやめておきます)。 

まあそんな時は家でじっと。シナモンロールを焼いたりして。 

たいして上手でもないのですが、それでもやっぱり焼きたてはおいしい。24個作って3日ともたないので摂取カロリーが心配になります。 

結局先週、必要にせまられて島をぬけだし街に行ったのはわずか1日だけ。せっかくなので、お気に入りのお店を数軒回ってきました。訪れたのはストックホルムのなかでSOFOとよばれる地域。Söder om Folkungagatan / South of Folkungagatanの略で、ストックホルム南地区のセーデルマルムの中でも、その東西にはしるフォルクウンガ通り(Folkungagatan)以南をこう呼びます。発音はソーホー。アメリカ東海岸のSOHOにちなんで名付けられました。 

まずはランチ。数週間前にオープンしたパレスチナのストリートフード、ピタサンドのお店。その名も「ピタ(PITA)」。 

ラム肉の煮込みのサンド。複雑に絡み合ったスパイスが効いています。店員さん曰く、ピタパンはほぼ作り置きなしの焼きたてだそうで、外側はパリパリ(ちょっと揚げたような感じで乾いたサクサクとも違う)で中はしっとりフワフワで実に素晴らしい。 

そして「L’usine Blueu(リュジーンヌ・ブルー)」。その名の通り、フレンチワークウェアのお店。出迎えてくれるのは、話し出すと止まらない博学のフランス人のオーナーさん。 

僕は最近新しいものを買うことに興味がなくなっていて、中古もしくは新品でも長く使えるもの、だけにしたいな、と思っています。結果として、ベーシックで丈夫で修理が可能なものに目がいく。そしてそれはたいてい昔から変わらぬものづくりをしているところ。このお店で扱っているのはその願いを叶えてくれるブランドばかりです(スウェーデンにもワークウェアの分野で昔ながらのところが地方に数件あるのですが、それはまたいずれ)。あいにく今日はオーナーさんがいなかったので、新入荷の服だけをみてお店をあとに。 

ソーシャルディスタンスで店内は3人まで。バゲット2本分の距離を守ってね。 

そして、もしかしたらご存知の方も多いかもしれない、オーガニックキャラメル専門店の「Pärlans Konfektyr(ペールランス・コンフェクチュール)」。キャラメルの他、キャラメルソースも扱っているのですが、今春からそのソースをかけたソフトクリームが加わったというので(当然)試してきました。 

僕のオーダーはリコリスソースにリコリスパウダーのトッピング。めちゃくちゃ美味しい。ここの商品は「スウェーデンのおみやげ」で紹介する予定なので、詳細はまた後日ということで。 

などと、特段イベントのない週で、とりとめがないダイアリーでしたが、このへんで。 

おまけ 

最後に入ったカフェ(スウェーデンのコーヒー業界で知らない人はいないカリスマが始めたカフェ。こちらもまた後日)にて。 

今回のパンデミック対策で重要な役割を果たしたスウェーデン公衆衛生局、アンデシュ・テグネルさんがここにも。曰く「ちょっとでも風邪っぽかったら、家にいてね。手は少なくとも20秒あらってね。あと、屋外でも屋内でも腕の長さの距離はたもってね」。 

Take care. Noritake 

写真・文:アケチノリタケ
スウェーデン生活は、2007年の北極圏のキルナで、極夜のなか幕開け。月日は流れ、今はストックホルム郊外の群島地域で家族3人の生活です。クラフト、デザイン、ライフスタイルの分野を中心に、日本とスウェーデンの架け橋になるような活動をしています。互いの文化の同じ/違うところにふれながら、自分の輪郭がぼやけていくのを楽しむ日々です。
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