「クッション言葉」使ってる?言い方がキツいと言われがちな人は必見

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「クッション言葉」使ってる?言い方がキツいと言われがちな人は必見

「言い方がキツい」と言われたことはありませんか? 言葉によるコミュニケーションは、想像以上に難しいものです。自分ではキツい言い方をしているつもりがなくても、相手に「キツい」と思われてしまうケースは少なくありません。

そこで今日は、キツい印象を和らげたい人に向けてクッション言葉をご紹介します。

クッション言葉とは、本題に入る前に添える言葉の通称。ビジネス枕詞(まくらことば)ともいいます。クッション言葉を使うだけでキツい印象を和らげられますので「言い方がキツい」と言われがちな人は、ぜひ参考にしてみてください。

ビジネスシーンで使えるクッション言葉

ここからは、ビジネスシーンで使えるクッション言葉をシチュエーション別にご紹介します。

その1.意見しなければいけないとき

まずご紹介するのは、意見しなければいけないときにオススメのクッション言葉です。

「本当は言いたくない」とは思いつつ、どうしても言わなければいけないときってありますよね。そんなときには、クッション言葉が便利です。

オススメなのは、次の6つ。

・申し上げにくいのですが
・私の思い違いでしたら申し訳ありませんが
・差し出がましいとは存じますが
・お言葉を返すようで申し上げにくいのですが

・○○さまのおっしゃる通りです。ただ……
・お節介とは存じますが / 老婆心(ろうばしん)ながら

仮に相手がスケジュールを勘違いしていた場合、クッション言葉を使わずストレートに伝えることで相手に恥ずかしい思いをさせてしまう恐れがあります。そんなときには、こんな風にクッション言葉を使ってみてください。

「私の記憶違いでしたら申し訳ないのですが、○○の日程は○月○日ではなく○月○日ではありませんか?」

クッション言葉を使うと言葉の印象が柔らかくなりますよね。また相手だけでなく自分の記憶違いも疑っているニュアンスとなるため、相手は自分の勘違いを認めやすくなります。

意見しにくいことを伝えるときは、ぜひクッション言葉を使ってみてくださいね。

その2.お願い事をするとき

続いてご紹介するのは、お願い事をするときに使えるクッション言葉です。

早く返答がほしいときや何かを用意してもらわなければいけないときなど、ビジネスにおいてお願い事をしなければいけないシーンは少なくありません。

そんなときには、これらのフレーズを覚えておくとよいでしょう。

・恐れ入りますが
・誠に勝手ではございますが

・ぶしつけなお願いで恐縮ですが
 / ぶしつけではありますが
・厚かましいこととは存じますが
・お手数をおかけいたしますが
・もし可能であれば / 面倒でなければ

 / よろしければ / 差し支えなければ
 / ご都合がよろしければ
・お忙しいところ恐れ入りますが
・身勝手なお願いをして申し訳ありませんが
・タイトなスケジュールで申し訳ありませんが
・厳しい状況とは存じますが

この他には、先方に来ていただく必要があるなら「ご足労をおかけいたしますが」というクッション言葉が便利です。

また、お願い事をするときには1つ注意してほしいことがあります。それは、語尾の言葉選びです。

特に注意が必要なのは「ください」という言葉。

一見するとお願いしているように見えますが、受け取る側は命令されたように感じる可能性があるため注意しなければいけません。

そこでオススメなのが「~していただけますと幸いです」「~していただけますと助かります」といった言葉に言い換える方法です。

もし今日中に返事をもらいたいなら

「今日中に返答をください」

ではなく

「今日中に返答をいただけますと幸いです」

と伝えるだけで、印象が大きく変わります。

クッション言葉を使うときは、ぜひ語尾の言葉選びにも気を配ってみてくださいね。

その3.お断りしなければいけないとき

続いて、何かをお断りしなければいけないときに使えるクッション言葉をご紹介します。

ビジネスシーンで何かをお断りしなければいけないときには、こんなフレーズがオススメです。

・お気持ちはありがたいのですが
・申し訳ございませんが
・残念ながら
・あいにくですが / せっかくですが
・大変に心苦しいのですが
・~したいのは山々なのですが
・ありがたいお話ではありますが

例えば、仕事の依頼を断らなければいけないときに

「今はスケジュールがいっぱいで受けられません」

と伝えるのと

「大変に心苦しいのですが、あいにく今はスケジュールに余裕がないため今回のご依頼は承りかねます」

と伝えるのとでは、随分と印象が違いますよね。

クッション言葉を使って丁寧にお断りすると、相手に申し訳なく思う気持ちが伝わります。その上、むやみに相手を傷つける恐れもありません。

そう考えると、何かをお断りしなければいけないときのクッション言葉は思いやりを示す言葉ともいえるでしょう。

どんなに忙しくても、今後もお付き合いをしていきたいならクッション言葉を使うのが得策です。状況と相手に合わせて、最適なフレーズを考えてみてくださいね。

クッション言葉は慣れが肝心!今日から使ってみよう

今日はビジネスシーンで使えるクッション言葉を、3つのシチュエーションに分けてご紹介しました。

クッション言葉を使うこと自体は、思っているより簡単です。慣れないうちは適したフレーズが思い付かないこともあるでしょう。ですが、繰り返し使っているうちにきっと慣れていくハズです。

「言い方がキツい」と言われがちな人は、練習だと思ってぜひ今日から使ってみてくださいね。

執筆:永瀬なみ(コラムライター・カウンセラー)

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