#29 招かれざる客(でもないけど)

スウェーデン ABCブック

ダイアリーもだいぶ間が空いてしまいました。ごめんなさい。赤ん坊の世話と学校の課題で、12月をまえにすでに師は走りまわっています。そんなこんなでバタバタしている間にも冬はあっという間にすぐそこに。この時期のストックホルムは大体日中で気温が5度前後。明け方にはマイナスになります。うちの芝生もリンゴの木もしっかりと霜をつけはじめました。初雪はまだなので、冬のど真ん中、という感じはないけれど、これが東京だったられっきとした冬のはず。 

ちなみに日の出は8時少し前。息子を学校に送りにいく時間ようやく太陽が顔を出しはじめます。ところで理由はわからないのですが、ストックホルム、というか少なくともうちの庭ではどんなに霜が降りて寒くなっても霜柱はでてきません。湿気の問題なんでしょうか。寄り道をしてまでもサクサクと霜柱を踏みながら登校していたあの楽しさを僕の息子は知りません。 

さて、リスやらキツネやら、シカやハリネズミなんかもけっして珍しくないこの地域。以前書いたようにヘラジカにもよく出くわします(夜車を走らせる時はこれが一番怖い。自動車保険には対動物のオプションがあるぐらい)。先週はそんな彼らが家族で遊びに来てくれました。 

こんな感じで。 

リンゴがカゴいっぱいに獲れるという話も書きましたが、家族だけでは食べきれず数かごがまだバルコニーに残っている状態でした。いちおうブランケットをかけていたのですが、彼らに見つかってしまった。。。 

夜、なにかバルコニーからごとごと聞こえるな、とおもったら。。。 

きづかれた。 

Hejdå !(ヘイドー = さよならー) 

あわてていてカメラはモノクロモードのまま。一頭しか見えませんが、暗闇の奥にはご家族がいました。それにしてもヘラジカは大きさがかなりあります。それになんとなく体のプロポーションが独特で、手足がほっそりして長いのに比べて、頭が実に大きい。写真じゃわかりにくいかもしれませんが、鼻先から頭頂までゆうに50cmはあるはず。 

どうせ僕らも食べきれないし、彼らがよろこんでくれるなら、とも思うけど、正直散歩中には出くわしたくはないなあ。 

今回はこの辺で。 

Take care. Noritake 

写真・文:アケチノリタケ
スウェーデン生活は、2007年の北極圏のキルナで、極夜のなか幕開け。月日は流れ、今はストックホルム郊外の群島地域で家族3人の生活です。クラフト、デザイン、ライフスタイルの分野を中心に、日本とスウェーデンの架け橋になるような活動をしています。互いの文化の同じ/違うところにふれながら、自分の輪郭がぼやけていくのを楽しむ日々です。
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