スリップウェアとは?魅力的な装飾や特徴的な模様をした皿のおすすめを紹介!
歴史や文化を感じさせる民藝品が、今再び注目されているのをご存知ですか?中でも、「スリップウェア」が秘かにブームを迎えています。一度手にすると、もう手放せない伝統的でユニークなスリップウェア。職人の計算とその時々の偶然が見事に調和した自慢の手仕事です。
食卓やインテリアがポッと温かくなり、深みを増すようなスリップウェアの魅力やおすすめのアイテムをご紹介します!お気に入りのスリップウェアをぜひ、見つけてみてください。
スリップウェアとは?
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「スリップウェア(Slipware)」とは、スリップという泥状の化粧土で装飾した陶器のこと。化粧土が半乾きの状態の時に、一つ一つ手作業で模様を描いていく職人技が求められる作品です。スリップのボコボコした立体的な手触りを感じることができるのも特徴。
現在では、国内から海外のスリップウェアまで、さまざまな種類を手にしていただくことができます。日本国内のスリップウェアは、長い歴史を持つ伝統的な窯元で作られていることが多いです。そのため、その土地独自の味わいを堪能できるのも魅力の一つ。
職人技が問われる技法だけではなく、一つ一つ手作業で装飾していくため、世界に一枚しか存在しない特別な器として注目を集めています。
スリップウェアの歴史
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諸説ありますが、スリップウェアの起源は、紀元前5000年の古代中国や中近東と考えられています。その後、アフリカや南北アメリカ大陸の先住民へと復旧し、古代ギリシャやイスラーム地域を経たそう。
最も一般的に「スリップウェア」との言葉が流通したのは、17世紀から18世紀頃のイギリス。一般家庭でパイを焼くオーブン皿として普及しました。パイを焼き終えた後、そのままテーブルまで運ばれ、当時の食卓には欠かせない存在として親しまれます。
残念ながら、イギリスでは産業革命における技術の普及により、大量生産品が一般的になってしまうにつれ、廃れていってしまいました。
しかし、民藝運動の中心人物であった柳宗悦さん、富本憲吉さん、濱田庄司さんと陶芸家のバーナード・リーチさんと出会いがきっかけになり、日本にその素晴らしさを広げていきました。近年になり日本で再び、スリップウェアの繊細な技法が注目されたきっかけとなったのは、2003年。
大阪日本民芸館で「英国の古陶・スリップウェアの美展」が開催されると、日本各地の民藝館等を巡回するほどのブームに。年月が経つにつれて、スリップウェアの認知度がグングンと上がり、現在では若手の陶芸作家もスリップの技法を取り入れるなど、今に至ります。
スリップウェアの特徴は装飾
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スリップウェアを初めて見て驚かされるのが、独特な美しい装飾。ドロっと溶かした粘土で、生地に模様を描くスリップウェアの装飾方法は、一気に描き上げなければならず集中力が問われます。
筒描きや筆描きと呼ばれる手法を使ったり、クシなどで引っかいたりなど、工夫を凝らして模様を加えます。手作業で一枚ずつ丁寧に時間をかけて描いていくので、手作業ならではの温かみが感じられる装飾。
世界に同じものは存在しない、特別感はたまりません。眺めているとほっこりと癒され、優しい気持ちになれる装飾の数々です。
スリップウェアの皿の魅力
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実際にスリップウェアを購入するとなると、一体どのような魅力があるのでしょうか?一度使うと虜になってしまう、スリップウェアの魅力をご紹介します。どの魅力が一番グッとくるか、実際に使う姿を想像してみてください。
目次
スリップウェアは料理が映える
スリップウェアの魅力はなんといっても、料理がとにかく映えること。和食、洋食、中華料理に問わず、オールマイティーに活躍し、盛り付けるだけで雰囲気が一変。スリップウェアからチラリと見える美しい装飾が、いつもの料理をさらに美味しそうに見せてくれます。
また、装飾だけではなく、陶磁器独自の重厚感は、より料理を引き立たせてくれます。普段使いだけではなく、来客用やホームパーティーなどの特別な日にもぴったり。「このスリップウェアには何を乗せよう」と考えるだけでもワクワクした気分になります。
スリップウェアは種類が豊富
一枚ずつ手描きで作られるスリップウェア。手作業のため、全く同じものは存在しません。世界に一枚しかない、作品が職人の手により日々生み出されています。日本各地に存在する、伝統的な窯元でその土地土地の個性溢れるスリップウェアも魅力の一つです。
窯元の違いだけではなく、器のサイズや形も実に豊富。自分のイメージにピッタリ合う、お探しのスリップウェアが見つかること間違いなしです。
スリップウェアは値段もお手頃
民藝品や陶磁器と聞くと、「高いのではないか?」とのイメージを持つ人も多いはず。しかし、スリップウェアは一生使える器にもかかわらず、驚くほどお手頃価格なものが多いです。安いものなら2,000円前後など、低予算で購入できるものも存在します。
予算に合わせてスリップウェアを探すのもまた、楽しめる方法の一つです。ちょっとしたギフトから、お祝い事などにもさまざまに活躍しそうです。
スリップウェアはお手入れも簡単
7工程以上を経て完成するスリップウェアは、最後にコーティング加工もしっかりと施されています。そのため、面倒なお手入れをする必要はなく、毎日思う存分使うことができます。使用前、最初に目止めさえすれば、他に面倒なケアは必要ありません。
スリップウェアによっては、電子レンジ、オーブン、食洗機の使用も可能なものも存在します。自分の用途に合った機能が備わったスリップウェアを探すことをおすすめします。
スリップウェアは日常も豊かになる
眺めているだけで、思わず頬がほころんでしまうような素敵なデザインのスリップウェア。伝統的な日本の深みも、モダンな美しさも、使うたびに嬉しくなるような器がずらり。見た目だけではなく、毎日使える実用性も兼ね備えている逸品です。
スリップウェアは2WAYで楽しむことも可能
スリップウェアは、デザイン性の高さから飾り皿としても楽しむことができます。北欧インテリア、モダンなインテリア、伝統感漂う和のインテリアなど、どのようなお部屋にも相性が抜群。お好みの雰囲気が漂う素敵なインテリアを叶えてくれます。心のオアシスとなるような空間作りにもおすすめ。
魅力的なスリップウェア皿のおすすめデザイン10選
スリップウェアの種類は実にさまざま!「興味はあるけれど、どれを買ったらいいのかわからない」「おすすめを教えて欲しい」という方に向け、とっておきのスリップウェアをご紹介します!ぜひ、お気に入りを見つけてみてください。
イギリスのスリップウェア皿
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1887年、香港で生まれたイギリス人のバーナード・リーチさんのスリップウェアのご紹介です。幼少期は日本で過ごした経験を持ち、イギリスに帰国後はロンドン美術学校でエッチングを学びます。彼の存在が、日本でのスリップウェア普及に繋がったとも言われているキーパーソン。
親日家であったバーナードさんは、その後再び来日しエッチングを指導するなど、日本と英国の架け橋のような存在になってゆきました。そんなバーナードのスリップウェアは、今や美術館にも展示されるほど貴重なもの。
西洋陶器と東洋陶磁の技術を融合させたユニークさが特徴です。スリップウェアを語るうえで、知っておきたい芸術家の1人です。
スリップウェアの飾り皿
引用元:https://www.utsuwa-hanada.jp/
山田洋次さんのスリップウェアは、今最も注目されていると言っても過言ではないおすすめの品です。スリップウェアに惹かれ、イギリスに渡り伝統的な技法を本場で学び、現在も美しい器を制作し続けています。
こちらの「12 レッドウエア角皿特大」は、軽やかでしなやかなアルファベットが描かれた大胆な佇まいが魅力。どんなお料理でもドンッと受け止めてくれそうな大判な一枚に仕上がっています。もちろん、お食事の際にも使用できますが、一点ものなので、飾り皿としてもおすすめ。
お部屋のインテリアをより一層おしゃれで深みのある雰囲気に演出してくれること間違いなしです。
スリップウェアの鳥文皿
引用元:https://www.utsuwa-hanada.jp/
山田洋次さんの作品「鳥紋取皿」。淡い黄色が印象的な心落ち着く作品。一つ一つ違う表情を覗かせる鳥たちが可愛らしく、緩やかでおおらかな深い味わいは、日常の中にもスッと溶け込み、毎日使いたくなってしまうスリップウェアです。
おかずにもデザートにも、何にでもしっくりくる万能な一皿になります。柔らかさの中に力強さを感じさせる、独自の持ち味をお楽しみいただけます。北欧の香りを感じるような自然をモチーフにした鳥模様は、まるでキャンバスに描かれているかのような素敵なデザイン。
北欧インテリアの一部にも馴染み、飾り皿としても活躍します。
フェザーコームの模様皿
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落ち着きのあるフェザーコームの模様皿「益子焼 スリップウェア 楕円洋皿」は、益子焼作家・伊藤丈浩さんの作品です。平面の土の上に描く線によって現れるユニークな模様や技法に惹かれスリップウェアの製作に力を入れるようになったという伊藤さん。
地域の原料を可能な限り用いて、“伝統×モダン”を叶えた新しい益子焼のスリップウェアです。また、益子焼は、厚手でしっかりしているつくりが特徴なので、毎日安心して遠慮なく使うことができます。料理を選ぶことがなくマルチに活躍するのが嬉しいです。
お値段も手に取りやすい価格なので、他の器と組み合わせて、ご自宅用にも大切な人へのギフトにもおすすめ。
一筆模様のスリップウェア皿
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岐阜県土岐市の美濃焼『Rikizo』のスリップウェア。「日本の伝統的な美と技を凝縮、使うほどに愛着がわく上質感を食卓へ」をモットーに、モノを大切に使う日本らしい文化にふさわしい物作りをしています。
器は、伝統が根付く国内名産地の窯元で、一点一点丁寧に焼かれており、まさに日本が誇る職人技を感じることができます。「プレート スリップウェア ボーダー」は、古代ヨーロッパの伝統と日本の伝統が融合した、贅沢なアイテムです。
毎日に寄り添い、使うほどの味わいが増すスリップウェアで、職人の手の温もりを感じませんか?
三連模様のスリップウェア皿
引用元:https://www.bellemaison.jp/
見た目のデザインも魅力的な、美濃焼のブルーグレーのスリップウェア。化粧土と泥しょうで描かれた三連模様が立体感と温かみのあるデザインです。電子レンジ使用可能なので、毎日使いにも頼りになるアイテムです。
じっくりと時間をかけて焼き上げているので、丈夫で欠けにくく吸収性にも長けています。日々、ガシガシ使って、長期間の相棒になる。和食にも洋食にも、どんな料理にも合うデザインと、径約21.5cmと使い勝手のいい大きさが人気の秘密。
思わず誰かに自慢したくなるような、使い心地の良いスリップウェアです。伝統が残るモダンさ、可愛らしすぎずかっこよすぎない、そんな一枚をお探しの方におすすめです。
縞模様のスリップウェア皿
引用元:https://otonayaki.com/
縦模様が印象的な、シックでモダンな「ボワーズヘッド」。長崎県の中央北部に位置する波佐見町が発祥の伝統的な陶磁器である、波佐見焼の器です。400年以上の歴史を持つ波佐見焼にスリップを施した美しさが魅力。
だし巻き卵や焼き魚を乗せたくなるような横長のスリップウェア。和食を乗せれば大人の渋さを感じ、ケーキなどデザートを乗せればスタイリッシュな雰囲気に仕上がります。盛り付ける料理によって、スリップウェアそのもののイメージも変えてしまう魔法のような一枚です。
陶磁器にしては珍しく、電子レンジだけではなく、オーブンや食洗機の使用も可能で使い勝手はどのスリップウェアにも負けません。使うたびに深みが増し、自分だけの一枚としてお楽しみいただけるのも人気の秘密です。
骨模様のスリップウェア皿
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骨模様が魅力的なカップとソーサーはいかがですか?オークルカラーに明るめのスリップが施されており、まるでおしゃれな喫茶店で出されるコーヒーのような雰囲気をお楽しみいただけます。
カップの内側には、エッグシェイプと呼ばれる楕円に仕上げられており、コーヒーの香りを逃がさない工夫がなされています。淹れたてコーヒーのアロマをじっくりと堪能できる、コーヒー好きには嬉しいカップとソーサー。
家族の人数分買うのもよし、自分だけの特別な一点として買うのもよし、ぜひ独自の味わいをお楽しみください。自分用にはもちろん、大切な方への贈り物としても喜ばれること間違いなしです。
格子模様のスリップウェア皿
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白地格子が美しいリム楕円の大皿のご紹介です。こちらのスリップウェアは、孔明窯の長男として生まれ、益子・大誠窯で8年間修行を詰んだ職人が作っています。天然の素材にこだわることを大切に、日本らしい温もりを感じる器に仕上げられました。
波佐見焼の特性を活かし、長時間かけて窯で焼き上げるため大変頑丈に作られています。そのため、オーブン、電子レンジ、食洗機の使用が可能。毎日気にせず、手軽に使えるスリップウェアをお探しの方におすすめです。
ひねり模様のスリップウェア皿
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長崎県の波佐見で作られた中川紀夫さんの作品、丸皿のスリップウェアのご紹介です。クルッと2本の糸をひねったような、ひねり模様が美しいスリップウェアは飾り皿のような洗練された作品。ひねりの部分は、スリップ特有のボコッとしたひねり模様がクセになる、肌触りも使い心地も良い一点。
直径21cmとちょっとした料理を盛り付けるのにピッタリです。料理を盛り付けると、ひねり模様がチラッと顔を覗かせ、味わいが増します。シンプルなデザインなので、あらゆる場面で活躍できる一枚です。
装飾が映えるスリップウェア皿の使い方
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「せっかく美しいスリップウェアだから、装飾が映える使い方をしたい!」とお考えの方も多いはず。何枚でもコレクションしたくなるスリップウェア。小皿、大皿、楕円皿など、サイズや形を少しずつ時間をかけて集めても人生を豊かにしてくれます。
日本には、その土地土地ならではの伝統的な焼き物が存在します。各地の焼き物の技術を取り入れたスリップウェアを楽しむのもいいものです。「これだ!」と思ったお気に入りの1枚は、飾り皿専用にしてインテリアの一部にもおすすめ。
さまざまなスリップウェアを知ることで、今まで以上に和食器や洋食器にも興味が湧くはず。器にこだわって、心躍るような食卓を目指しましょう!
魅力的なスリップウェア皿ならノースモールで!
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「スリップウェアって何?」と思った初心者も今からスリップウェアを取り入れてみませんか?ポコッと膨れたスリップがクセになる、なんとも愛くるしい器です。スリップウェアの中には、フェザーコーム、骨模様、ひねり模様など、さまざまな種類がお楽しみいただけます。
自宅用としても、プレゼント用としても、お気に入りを探すのが楽しくなります。日々の暮らしをワクワクさせてくれる、スリップウェアは、暮らしを素敵にする雑貨やファッションアイテムを集めたノースモールでも取り揃えております。
毎日の生活に華を添えるような素敵で便利な心躍るようなアイテムを、ぜひノースモールで探してみてください!
まとめ
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ぼってりとした可愛いデザインのものから、スタイリッシュなかっこいいものまで、種類も豊富なスリップウェア。「焼き物なんて古いのでは?」「モダンな雰囲気とはかけ離れている!」「自分には敷居が高い」なんてイメージはもうすっかり過去のもの。
スリップウェアが一枚あれば、料理の雰囲気に合わせて自由自在にガラッと食卓のイメージを変えてくれます。和洋折衷、おかずにもデザートにも何にでもしっくりくる、スリップウェアをぜひお楽しみください。
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