『スウェーデンの焼き飯?残り物のじゃが芋と肉炒めピッティパンナ Pyttipanna』

北欧のおやつとごはん

スウェーデンの家庭料理にピッティパンナというじゃが芋と肉の炒め物があります。ピッティパンナとはスウェーデン語で「フライパンの中の小さな塊」の意味らしい。その名の通り全ての材料を小さな塊に切りフライパンで炒めた料理です。

ピッティパンナのレシピを読むと「しばしば、茹でじゃが芋、ローストポーク、ローストチキン、ベイクドハム、ローストビーフなどが中途半端に残りますよね?」とあるあるのように書かれていて、思わず「ないわ」と突っ込みを入れてしまいます。日本とスウェーデンの食文化の違いですね。

ちなみにこちらはスウェーデンの食堂で食べたピッティパンナ。よく見ると様々な種類のお肉が材料に使われていて、いかにも残り物料理。ちなみにこの時サラダバーの酢漬けビーツを勝手に取って付け合わせるという地元ルールが分からず、ビーツなしで食べたのが心残りです。

このように何種類ものお肉が混ざっている方が美味しいんじゃないかな。そこで日本で手に入る肉類を集めて作ってみることにしました。

焼き豚、ソーセージ、焼き鳥(塩だれ)、缶詰のベーコン。焼き鳥はももとつくねです。スウェーデンでは残り物のミートボールを使うこともあるので、つくねはありでしょう。なんなら市販のハンバーグやスパム缶もいいかも知れない。せめて2種類、できれば3種類は集めたいところ。

それではレシピです。

<分量>
2人分

<材料>
・じゃが芋 400~450g
・調理済み肉類 200~220g
・玉ねぎ 1個

<トッピング>
・卵 2個
・酢漬けビーツ 適量

<作り方>
1.じゃが芋は茹でて皮を剥く。前日に茹でておいても良い。

2.トッピング以外の材料を1~1.5cmのサイコロ切りにする。


3.フライパンに油を熱し、玉ねぎをうっすらと色づくまで炒める。炒まったら別皿に取りよけておく。

4.空いたフライパンにじゃが芋を入れて炒める。油が足りなかったら足す。多めの油で揚げ焼きのようにすると美味しい。肉類を加え炒める。よけておいた玉ねぎを戻し炒め合わせる。塩コショウで味を調える。

5.半熟の目玉焼きとビーツの酢漬けを乗せる。

<動画>

<ヒント>
今回はサラダ油だけで炒めましたが、バターと油を半々にしてもいいです。
分量は厳密ではありませんが、芋2: 肉1の割合になっているとバランスがいいです。

目玉焼きを崩して黄身と和えながらお召し上がりください。ビーツの酢漬けは無くても良いですが、こってりとした料理ですので、サッパリとした酢漬けとの相性は抜群です。

スウェーデン料理だからと厚切りベーコンやハムなどスウェーデンに寄せた材料を用意することはありません。手に入る材料で自由にお作り下さい。何せそもそも残り物料理ですから!

ビーツの酢漬けはなかなか通常のスーパーでは手に入らないと思います。その場合はピクルスでも代用できます。


三田陽子
北欧ビンテージの買い付けのため年に数回訪れる北欧各国で個性的な北欧料理にはまったのがきっかけになり始めた北欧レシピサイト『北欧のおやつとごはん』。材料は日本で手に入るものを使い、分量も日本サイズに調整して家庭で気軽に作れるように工夫されたレシピが人気。なかなか日本では食べられない北欧の味をお試しください。

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