『超簡単なフィンランドのベリーデザート キーッセリ Kiisseli』

北欧のおやつとごはん

フィンランド出張の最終日に必ずと言ってもいいほど足を運ぶ家庭料理のレストランがあります。フィンランドの自然の食材(中にはシェフ自ら採取した)を使い北欧らしい料理を出してくれます。メニューは日替わりで肉、魚、スープの3種類。どれもサラダバーと取り放題のパンとお替り自由のコーヒーか紅茶、そしてデザート付き。

デザートに登場回数が多いのはキーッセリ。ベリーを煮て片栗粉でとろみをつけたベリースープです。フィンランドでは夏にベリー類を森で大量に摘んで冷凍保存する習慣があるので、1年中いつでも手に入る材料だからでしょう。ちなみに初めてフィンランドでキーッセリを食べたときにポテトスターチでとろみをつけていると聞き「ああ、片栗粉」と誰に言うでもなくつぶやくと「カタクリコ!?響きが面白い!」と大うけしたことが。こちらからするとフィンランド語も相当響きが面白いのですがね。

さて、キーッセリの作り方。フレッシュベリーを使うと本場の味ですが、冷凍を使って簡単に作る方法にしました。フィンランドでは常温で食べますが、暑い日は冷やして食べると美味しいです。

<分量>
2人分くらい

<材料>
・アップルジュース 250㏄
・冷凍ベリーミックス 200g
・片栗粉 大さじ1.5
・ホイップクリーム 適量

<作り方>
1.アップルジュースを小鍋に入れ強火にかけ沸々してきたら火を弱め冷凍ベリーを入れる。

2.再び沸々してきたら片栗粉を水適量で溶いた水溶き片栗粉を加え、かき混ぜてとろみが出たら火を止める。

3.味見して味が足りなかったら砂糖を加える。

4.冷めたらホイップクリームを入れてどうぞ。

<動画>

<ヒント>
フィンランドでは水だけで作ることもありますが、市販の冷凍ベリーは風味が足りないのでジュースにしました。ベリージュースが手に入るなら、そちらを使って下さい。

ミントの葉を飾ると彩りが良くきれいです。

ところで、ロシアには同じようなデザート、キセーリがあります。フィンランドはロシアの隣国ですし、長くロシアの支配下にあったので共通の食文化が見られます。ピロシキもね。次回はフィンランドのピロシキの作り方をご紹介します。




三田陽子
北欧ビンテージの買い付けのため年に数回訪れる北欧各国で個性的な北欧料理にはまったのがきっかけになり始めた北欧レシピサイト『北欧のおやつとごはん』。材料は日本で手に入るものを使い、分量も日本サイズに調整して家庭で気軽に作れるように工夫されたレシピが人気。なかなか日本では食べられない北欧の味をお試しください。

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