素敵なポートランダーに聞く
これからの人生を考えるヒント#05
ポートランドに暮らしながらいきいきと働く女性たちを紹介する『PORTLANDERS』。
第5回は『Our Table』創業者のマシェル&ナランドラ・ヴァーマさんです。
Machelle & Narendra Varma / Our Table founder
(マシェル&ナランドラ・ヴァーマさん/『Our Table』創業者)
『Our Table』とは「農業」「食」をベースとしたコーポラティブ(共同体)。マシェルとナランドラ夫妻は、このプロジェクトを実現させるためにシアトルからポートランドへ、ふたりの子どもたちを連れて移住してきました。2011年にポートランド都市部にも近く、充実した経験を提供できる素晴らしい農場を手に入れることができ、2013年から『Our Table』をはじめました。
ポートランドの15マイル南に58エーカーの敷地をもつ『Our Table』。訪れた6月下旬はベリーの収穫シーズンで、創業者のマシェルとナランドラ夫妻は農場を自由に見て食べてもいいよと言ってくれました。淡いパープルに色づいたブルーベリーは、日本で見るよりもやや大きくて、1センチ強の球形。口に入れてみると、すっきりとした酸味とほのかな甘みが口の中に広がります。
『Our Table』で毎週金曜日に開催されているのが「ハッピーアワー」。それはより多くの人に、農業や食に対する関心をもってもらうためのイベントです。採れたての食材の販売やそれらを使った料理(焼き窯で作られるピザや、取材当日にはハンバーガーも!)の提供を通じてローカルフードの良さを知ってもらい、美味しさとコミュニティへの仲間入りも促進することが目的。平日の夕方にもかかわらず、家族連れをはじめ多くの人たちが集まってきました。子どもたちは農場を駆け回り、大人たちは生ビールやワインと料理に舌鼓を打つ。徐々に日が傾いた夕空の下で、ミュージシャンによるブルースライブも始まりました。
まずわたしたちは、夫妻に農園を案内してもらいました。ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリー、ストロベリー、いちじく、リンゴ、梨などのフルーツ。野菜はトマト、なす、にんじん、キュウリなど。もちろんすべてオーガニック認証付きのものです。
「もともとはテック業界にいたんだけど、食べるのが大好きでね」とご主人のマシェルさんが語り始めます。「わたしと妻のナランドラが持っている理念、それは“食”こそはすべてを結びつけるものだというものなんだ。友人であったり、コミュニティであったり。見知らぬ人たちであっても隣同士で食事をすれば、食べ終わるころには友だちになっているよね」
「まず考えたのが、コミュニティがどうやって自分たちで自分たちの食べ物をまかなうことができるようになるかということ。それで、現代のローカルフードシステムはどうなっているのかを考え始めたんだ。思ったのは“食は文化である”ということ。“食はモノではない”、カルチャーなんだということ。わたしたちはいろんな人たちを巻き込みながら食の新しいシステムを作っていこうと考えた。なぜなら、さっきも言ったように食はカルチャーだから、いろんな人たちがそれまで培ってきたものが融合することがいいと考えた。で、ここの名前『Our Table』のように、みんながテーブルに集うことから始めようと考えたんだ」
シアトルではなく、なぜポートランドだったのかと聞いてみると「シアトルでは農地が都心とかなり距離があるんだ。ポートランドでは1974年に制定された土地利用の法律で農地と都市が近くにあることが義務付けられている。スモールファーマーを都市の近くで守っていこうという考え。他の都市部で起こっているドーナツ化現象を回避するために、わりと小さな区域内においていろんな産業が混在している“コンパクトシティ”がポートランドの市政の特長とも言える。街のしくみがファームトゥテーブルや農地をやりやすい環境となっているんだ」全米で最も美味しいレストランが集まる都市とポートランドが言われるのも納得できる。新鮮な素材を供給する人と必要とする人のバランスがいいのだろう。
「アメリカ全体で見ると、コミュニティというシステムは一度失われてしまったのかもしれない。でもポートランドという街では、それを取り戻そうという人たちが集まっている。いろんな職種の人たちがいるんだけど、その人たちがみなコミュニティをもう一度再建しようと考えている。だからコミュニティの結びつきは他の地域に比べて強いと思う」
「ここでは女性のファーマーは半数以上。スモールファーマーでオーガニックファーマーは60%が女性だよ。世界的に見て女性が多い。ファームというのは果物や野菜に栄養を与えるという仕事。癒やしを与えるとも言える。だから女性の方が向いているといえるのかもしれないね」
FOOD IS CULTUREというメッセージを話してくれたヴァーマ夫妻。農業は英語ではAGRICULTURE、CULTUREの語源はCULTIVATE(耕す)です。「農業と食も耕して栄養を与えることで、もっといろんな人たちが食に関心をもち、自分たちのテーブルをさらに“豊かなもの”にすることができればいい。未来の子どもたちのために」
Our Table
13390 SW Morgan Rd.
Sherwood, OR 97140
https://www.ourtable.us/#/
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