素敵なポートランダーに聞く
これからの人生を考えるヒント#08
ポートランドに暮らしながらいきいきと働く女性たちを紹介する『PORTLANDERS』。
第8回は『The Nightwood Society』創業者のミシェル・バティスタさんです。
Michelle Battista/The Nightwood Society founder
(ミシェル・バティスタさん/『The Nightwood Society』創業者)
女性と食を二大柱に、イベントやワークショップ、トークなどさまざまな企画運営を行う『The Nightwood Society』を設立したミシェルさん。シェフや農家、肉やワインのスペシャリスト、アーティストなど、関わるスタッフは全員女性。結婚式や誕生日のプライベートイベントや、女性や有色人種などマイノリティの問題にコミットしたワークショップなども開催。二女をもつシングルマザーでもある。
まず、運営されている『The Nightwood Society』とはどういう団体なのかについて聞いてみた。「もともとわたしはアディダスのシューズデザイナーから食の世界に入ってきたのだけど、食を媒体とすることでさまざまな体験ができると思ったの〜習う、作る、食べる、コミュニティを育てていく〜そういうことをやってみたかったのね。だから、ここはレストランではなく、“フード” “コミュニティ” “アート”をベースとしてどんな風にも活用することができる空間」と語るミシェルさん。シェフ、作家、ブッチャー、アーティストなど関わるスタッフは全員が女性で、クリエイティビティが高いのはもちろん、政治に対する意識も高いのもポートランドならでは。
マイノリティの人たちを呼んでディナーを開催したり、なぜ女性のシェフは弱いのかというパネルディスカッションをしたり、アメリカではとてもめずらしい黒人のファーマーを呼んだり、9月にポートランドで行われるフィーストという食のイベントでは黒人のシェフだけを招いたり。その活動はアグレッシブかつ多岐にわたっている。「国際女性デーに行ったイベントは、ポートランドの5人の女性バーテンダーと5人の会社の女性トップをマッチアップさせて、それぞれペアで人でオリジナルカクテルを作るというものだったわ。それに合わせてインハウスのシェフがディナーをつくって80人が集った。どうやって女性をサポートしていくべきか、というイベントをしたのだけど、これは良かったわね」女性のブッチャーというレアな存在をアピールするポートランドミートコレクティブでは、野菜がメインとして、きちんとケアされたお肉を食べて欲しいことを訴えた。
女性の地位はアメリカではかなり認められていると思われがちだが、彼女はこうつづける。「わたしは自分でビジネスを立ち上げる際にさまざまな困難な局面にあってきたわ。例えば女性がお金を借りるのはかなり難しくて。女性二人で始めたけれど、女性のエンジェル投資家を探したわ」キックスターターで資金を集めたのだけど、それに対してモノを返すということはしたくなかったと言う。
「わたしたちは“体験”を提供したかったので。少額の人に対するリターンはモノになるのでなにか力強いメッセージを伝えたかった。なんでこの世の中、女性に不利なことが多いの? という不満を抱えていた。それに女性がリーダーシップをとった方が物事は早く進むと思っていたし。チェンジは女性の手に掛かっている〜それでこの『THE FUTURE OF FOOD IS FEMALE』(食の未来は女性が創る)というメッセージが生まれたの。別に男性が悪いとかダメとかっていうんじゃないの。今はまだイコールという位置にも立っていないので。一緒にやっていきたいだけなのよ」
98年からポートランド在住。「ポートランドというよりオレゴン州が好きだわ。ランドスケープが好き。州に誇りを持っている人が多いと感じる。ポートランドは政治的にもアグレッシブな人が多い。人はみんな親密だし、困ったときに助け合うのがいいところ。ホームページでは女性たちが経営しているレストランを載せているんだけど、もっと女性たちの活動を紹介していきたいわ」
二人の娘さんについて尋ねると嬉しそうに話してくれた。「10歳と12歳の娘はTシャツのブランドを持っているのよ。『Tiny Feminist』というの。人種によって時給が違うことをデザインしているの」そう言って、二人の動画を見せてくれるときには、自分の活動を語るときとは違って優しいママの顔を垣間見ることができた。
「いま、二人の娘によく話すんだけど、とにかく行動を起こそうって。若い女性たちを見て思うのは、ワークショップに参加するのはもちろんいいことなのだけれど、そこから行動を起こさないのは「恐れ」があるからかなって。恐れを乗り越えるというのは大変勇気のいること。恐れが前に進もうということを引き留める一番の要因だから、それをリリースできればいいわ。一歩一歩踏み出して、前に行くしかない。日本では女性は母という立場があり、なかなか難しいとは思うけれど。わたしは母から、『とにかく前に行け』と教わってきたわ。わたしも同じように娘たちには伝えているつもり。そうそう、娘たちはある女性団体からのインタビューで、最もインスピレーションを受けたのは誰と聞かれて、“わたし”って言っていたわ」
女性の未来の可能性を開拓していくのは、かなりの熱量を必要とするけれど、彼女は決して力まず、ポートランドならではのコミュニティを大切にしながらもしっかりと前を見つめて進めている。これから彼女たちが切り拓いていく、いろんな行動に注目したい。
The Nightwood Society
2218 NE BROADWAY ST,
PORTLAND, OR 97232
https://www.thenightwoodsociety.com
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