秋は涙活でメンタルケア!季節の変わり目に試したい3つの方法
大人になってからというもの、季節の変わり目になると何となく気分が落ち込みがちではありませんか? 特に秋口は日照時間が短くなる時期です。そのため秋は、自律神経の乱れから情緒が不安定になる季節でもあります。そこでオススメなのが、自分でメンタルケアを行うこと(セルフメンタルケア)。
今日は、数あるセルフメンタルケアの中から「涙活(るいかつ)」をご紹介します。実は涙を流す行為には、笑ったり睡眠を取ったりすること以上にデトックス効果が期待できるのです。
目次
季節の変わり目にオススメ!「涙活」の方法3選
涙を流すことでストレスを解消したり自律神経を整えたりする活動のことを、“涙活(るいかつ)”といいます。
しかし涙活は、単に涙を流すための活動ではありません。心が動いたことによる涙(情動的な涙)でなければ心のデトックス効果を望めず、涙活とは呼べないのです。
では、どのような活動をすれば情動的な涙を流せるのでしょうか。ここでは、涙活の具体的な方法を3つご紹介します。
1.泣ける作品に触れて「感動の涙」を流そう
「涙活といえばこれ!」ともいえる代表的な方法が、泣ける作品に触れる方法です。
泣ける作品とは、
・映画
・ドラマ
・マンガ
・小説
・絵本
などを指します。
例えばかつて見たり読んだりして号泣したことがある作品に再び触れるのもよいですし、泣けると話題になった作品を見てみるのもよいでしょう。
ただこれらの作品に触れるなら、没頭できる環境が必要です。作品に集中できなければ、せっかくの感動も薄れてしまいます。
涙活として見るなら、ぜひ集中できる環境を整えてから取り組んでみてくださいね。
2.思いをぶちまけて「心の毒素」を洗い流そう
次に紹介するのは、自分の気持ちと向き合う方法です。
自分の気持ちをノートや日記に洗いざらいぶちまけて、心の毒素を洗い流しましょう。この方法を、心理学では“エモーショナル・ディスクロージャー”といいます。
方法は、いたってシンプル。ノートや日記といった誰にも見られる心配がない所に「なんか疲れたな」や「本当は私も○○が欲しい」などと、自分の抱えている気持ちをそのまま書き出すだけです。
心が疲れているときほど、そうして自分の気持ちと素直に向き合うだけでぽろぽろと涙があふれてきます。この涙こそが、涙活で流すべき“情動的な涙”です。
スマホアプリを使えば簡単に吐き出せる
気持ちを書き出す方法は、手書きでなくても構いません。スマホを使えば、ベッドに横たわったまま取り組めます。
スマホで涙活をするなら、既にインストールしてあるアプリを使うのがオススメです。
例えば、
・メール
・SNS
・メモ
などですね。
こういったアプリの入力欄を使って書き出すだけで、十分な効果を見込めます。涙活の終了とともに消去すれば、内容を誰かに見られる心配もなくなりますよ。
もう1人の自分に手紙を書くのもオススメ
特に書き出したい感情が思い当たらないときは、もう1人の自分に手紙を書くのもよいでしょう。
普段から悩みを1人で抱え込むことが多い人ほど、自分に手紙を書く方法はオススメです。
手紙の中では、
「本当は○○って言いたかったのに、また意地を張っちゃったんだね」
「毎日ひとりで育児も家事もこなして、本当にエラいね」
「大丈夫だよ、今やってることは絶対ムダになんてならないから」
といった具合に、ありのままの自分を受け入れ、励まし、応援します。
もし過去の失敗を引きずっているなら、過去の自分に宛てて手紙を書くのもよいですね。
誰しも、必ずといっていいほど“誰にも言えない気持ち”を抱えています。しかしどんなに心の奥底にしまっても、そこにあり続ける限りその気持ちが自然に昇華することはないでしょう。
本当の気持ちに気付いてあげられるのは、きっと自分だけですよね。だからこそ自分に宛てて書く手紙は、何よりも心に響くのです。
上手に気持ちを吐き出せないときは、ぜひ涙活の一環として取り組んでみてくださいね。
3.サクッと涙活したいときは想像してみるのも◎
最後に紹介するのは、あまり号泣したくないときにオススメの涙活です。
短時間でサクッと涙活をしたいときは「もし今○○がいたら」や「もし○○がいなくなったら」などと、頭の中で想像してみてください。
例えば、
・恋人
・家族
・ペット
などに対して「もしこの先○○がいなくなったら、私すっごく悲しいだろうな……」と想像してみるのです。
より具体的に想像することで、さらに悲しみは増します。
また既に他界した人との思い出に浸るのも、オススメの方法です。アルバムや動画を見ているうちに、自然と涙がこぼれます。
ただし悲しみに浸るだけで涙活を終わらせてしまうのはNGです。
「いつ何があっても後悔しないように、大好きな気持ちをしっかり伝えよう」や「こんなにステキな思い出を残してくれてありがとう。今でも大好きだよ」など、最後は必ずポジティブな感情にスイッチしてから涙活を終わらせましょう。
マイナスの感情を抱いたまま涙活を終わらせると、ネガティブな感情をいつまでも引きずることになりかねません。短時間で涙活したいときは注意してくださいね。
本格的な秋が来る前に!涙活で心の疲れを癒やそう
今日は、涙活の具体的な方法を3つご紹介しました。
季節の変わり目に情緒が不安定になる理由はさまざまですが、いずれにしてもある程度は涙活の効果が見込めるハズです。まだ一度も試したことがない人は、秋が深まる前にぜひ取り組んでみてくださいね。
執筆:永瀬なみ(コラムニスト・心理カウンセラー)
【参考元】
・季節の変わり目、体調不良に注意!|社会医療法人 耕和会 迫田病院
・うつ病への効果が期待できる涙活 能動的な涙はストレスを解消させる
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