『白夜の夏のフィンランドの太陽の恵みたっぷりのサラダいろいろ』

北欧 フィンランドからの手紙

夏がくるとサラダが無性に食べたくなるのは私だけじゃないはず。気温や湿気が高くなると火照った身体を潤し、心地よく冷やしてくれるサラダは、夏野菜が美味しい季節には毎日のように食卓に並びます。

長くて暗い冬を乗り越えてようやく春が訪れたと思ったのがついこの前のことなのに(5月の半ばには雪が降っていました)、6月も半ばになるともうとっくに夏。フィンランド南部は日照時間がほぼ19時間になり、力強い太陽の力を受けて野菜はすくすくとたくましく育ちます。夫の実家の庭で育てているズッキーニの葉もこんなに大きくなりました。

花が咲いたら次は実がなる頃。もうすでに白夜の前になると早速、チャイブ(セイヨウアサツキ)が花を咲かせ、ライラックも満開になります。ベリー類も実がなる直前で、ラディッシュなどが美味しい季節に。庭にある野草やハーブ、ラディッシュやほうれん草などをささっと摘んで、朝ご飯や夕ご飯のサラダにする季節の到来です。

夏のサラダは自由自在。使う食材にルールなどない。それが私がフィンランドに来てから学んだことの一つです。

フィンランドに来る前は長い期間にわたりパリに留学していたのですが、その時に学んだのは「好きな野菜やチーズをお皿に適当に盛って、オリーブオイルとバルサミコ酢やシェリー酢、またはレモン汁に塩・胡椒を加えて作ったドレッシングをかけたら何でも美味しい」ということです。通学と宿題だけの毎日で料理をすることがほとんどない日々でも、美味しいバゲットを帰り道に買って、ボウルにほうれん草やクレソンを入れ、ベーコンとマッシュルームをカリカリにフライパンで焼いたものを上からかけて、例のドレッシングを加えて手早く混ぜたらその日の夕ご飯の完成、というルーティンがありました。

フィンランドに来てからは料理にかかわる仕事に就いたこともあり、サラダを作る機会はさらにぐっと増えました。いちごやスイカなどのフルーツを入れても良いし、野草やハーブ、ナッツなどをたっぷり使っても良いし、ドレッシングにベリーやはちみつ、マスタードを加えたりして色々な野菜や豆類を色々な味で楽しめるということを知り、サラダのレパートリーは一気に広がりました。

特に夏のサラダは、瑞々しくて柔らかい食感の美味しい野菜やフルーツが美味しい季節。たっぷり大地の栄養を受けた夏野菜を、この夏もたくさん味わえるのが楽しみです。

写真・文 : 吉田 みのり

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