『ついに居酒屋&日本酒バーをヘルシンキにオープンします!』

北欧 フィンランドからの手紙

気が付けば2年と7ヵ月以上にわたってポップアップ居酒屋イベントなどを催してきましたが、先日、ついに居酒屋が完成し、オープニングパーティーも全日程終了しました!

6月の居酒屋イベントに来てくれたヘルシンキ在住の大工・吉田卓矢さんとワイフのユーリアさん(二人のYouTubeチャンネルはこちら!)が私たちのおぼろげながらわがままたっぷりという一番面倒臭いのタイプのリクエストにしっかり応えてくださり、夢に描いたような素敵な空間を作ってくれました。

お仕事をお願いした7月はフィンランドは異常なほどに暑い夏でしたが、そんな中毎日汗をかきながら棚やカウンター、壁や床などありとあらゆる箇所をカッコよくリノベーション工事してくださいました。二人が愛を込めて作ってくれた味わい深い空間、訪れる人がみんな「わー!すごいね!」と褒めてくれます。

友達や我々の旅路を手伝ってくれた人々の笑顔がずらり。「おめでとう」のシャワーを浴びて、これから頑張れそう。誰かのために喜ぶ、そんな美しい人間の感情に何度も心が震え、涙が込み上げてきたオープニングパーティーとなりました。

居酒屋を始めようと決めていた時から、絶対決めていたのはカウンターを作ることでした。とっても小さいお店なのでカウンター席は数が限られているけれど、微笑みながら日本酒をすすってわたしたちが作る料理を食べてくれるお客さんの笑顔は、何にも代え難いものがあります。

今は飾りなどは少なめまだシンプルですが、これからお客さんが飲んだ後の日本酒の瓶のラベル(日本酒のラベルって本当に美しいですよね!)を集めてデコレーションにしたり、アーティストの友達の絵や作品を集めたりして、ゆっくりと時間をかけて自分たちだけの空間にしていきたいと思ってます。最初は夜だけオープンの予定ですが、欲張りなのでいつかランチも営業したいなーなんて思っているところです。

完璧な人間ではないし、完璧な仕事なんてなかなかできないけれど、夫と力を合わせて、自分のペースで楽しみながら居酒屋を経営していきたいと思ってます。

リノベーション工事を担当してくれた吉田さんが、ランチを食べている時に言ってくれた言葉にいつも背中を押されてます。「日本を離れてフィンランドという土地でお互い頑張ってるんだから、本当に応援したいという気持ちでいっぱい!どうか日本の良さを居酒屋という形で、地元の人にたくさん届けて欲しい」。

吉田さんとユーリアさん夫妻と過ごせた時間は私の人生にとってかなり重要なものとなりました。いろいろなことを教えてくれてありがとう!

文 : 吉田 みのり

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