『材料は4つだけ!フィンランドの家庭の味、史上最高に簡単で美味しいアップルクランブルの作り方』

北欧 フィンランドからの手紙

前回の記事で「りんごの木が家にあると、消化するのが結構大変」と書きましたが、この時期ににフィンランドの人々の家を訪れると、必ずと言ってもいいほどおもてなしに出てくる「りんごのパイ」があります。パイと呼ばれていますがつまりはアップルクランブルで、小麦粉、ベーキングパウダー、牛乳、卵も不要で準備時間は10分未満、焼く時間は20分と史上最高に簡単なのです。フィンランドでは誰もが作ったことがあるんじゃないかというほどなので、日本でちょっとフィンランドが恋しくなったら是非作ってみてください。

「史上最高に簡単で美味しいアップルクランブルの作り方」

材料(4~6人分)

①りんご…4つ(サイズに合わせて個数を変えても良い)

②オートミール…約300-400g

③バター…125g

④砂糖…100g

(あれば⑤バニラクリームソース、またはアイスクリーム:適宜)

作り方

①バターは室温に戻しておきます。りんごを薄くスライスして耐熱皿の下に敷きつめます。 ②オートミール、バター、砂糖をざっくり混ぜ、りんごの上に乗せます。 ③225度に熱したオーブンで約20分焼きます。オーブンの種類によるので時々のぞいてみてください。 ④お皿に適当にサーブし、食べる前にお好みでバニラクリームソース、またはアイスクリームをたっぷりのせて召し上がれ。

びっくりするほど簡単なこのレシピは、フィンランドの家族に代々受け継がれるレシピです。どんどん実るりんごを消費すべく、こうしてすぐに作って美味しく食べるのです。手の込んだ料理も愛情を感じていいけれど、森や庭で大量に採れたものを上手に簡単に美味しいものに変えていくフィンランドの日常料理もいいものです。自分の手で育てたり、摘んで来た自然の恵みは美味しさもひとしお、シンプルに食べた方が味わいが際立つような気がします。

最近では白樺の木々の葉がいっせいに黄色へと変わり、風が吹くとまるでうれしさで拍手をしているようにパタパタときらめきます。夏の強い日差しはもうここにはないけれど、まだまだ暖かい黄金の光が森をやさしく照らします。厳しくて長い冬もあとちょっとのところに来ているけれど、このままもう少しだけ太陽と戯れていたい今日この頃です。

文 : 吉田 みのり

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