フィンランド、5年連続で「世界で最も幸福な国」ランキングの1位に

北欧 フィンランドからの手紙

先週のこと、起きぬけに飛び込んできたニュースは「世界幸福度ランキング、フィンランドが5年連続で1位に選ばれる」というものでした。国連が調査を行う世界幸福度報告書は、各国の国内総生産(GDP)や社会福祉、個人の自由、汚職の度合いなどの指数をもとに評価を決め、昨今はさらにコロナ禍においての社会的な困難にどのように向き合ったのかについても焦点を置いたそうです。また、米世論調査会社ギャラップ(Gallup)が各国民に幸福度を尋ねた世論調査の結果も考慮に入れているとのこと。

生まれ育った国を離れて、移民としてフィンランドという世界で最も幸福といわれる国に住んでいますが、日常生活で「世界で一番幸福度の高い国に住んでいるな」と感じる瞬間が頻繁に起こるわけではありません。幸福の定義は人それぞれだし、はかれるものではないとも思えます。でも、庭でまたたく間に大きく育っていくたくさんの野菜や果物やベリーや花を眺める夏の夜はまるで幸福の特等席に座っているような気持ちになれるし、どんな意見を持つこともどんな風に好きに生きることも(他社の幸福や自由を侵害しない限りにおいて)基本的には個人の自由であるというコモン・センスが一般的に保障されている国に生きていることで、人生が豊かでのびのびとしたものになっているとも思います。

何度も言いますが、冬は厳しいですが夏は天国。本当に夢みたいな時間が流れるのです。この瞬間を多くの人に味わってもらいたいなぁと切に願っています。

文 : 吉田 みのり

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