『フィンランドの群島の田舎の無人販売の小屋巡り』

北欧 フィンランドからの手紙

夏至祭の週末。海で泳いだり、一緒に美味しい料理を作ってゆっくり食べたり、朝までワインを飲みながらゲームをしたりする予定はしっかり立てていましたが、他にどんなことをするかは前日あたりに決めれば良いよね、とゆるーく話していました。

夫の姉のワイフのカイサ(以下カイサ)が「この辺はとんでもない田舎だから無人販売の小屋がたくさんあって、畑で採れたばかりの野菜や花が売られているんだよ。せっかくだから色々回ってみない?美味しい野菜を直接農家から買えるなんて結構ワクワクしない?」と提案してくれたので、かなりユニークなプランですが4人で無人販売の小屋を巡る旅に出ることにしました。

一軒目は花や観葉植物、奥に見えるのは鳥用の小さな餌箱を売っているところ。

フィンランドの田舎の家では、木に鳥用の餌箱をこうしてつけているところが多いです。ここに売っていたのはみんな手作り。園芸や家庭菜園用の土も売ってました。

小さな小屋の中ではトマトやきゅうり、手編みの靴下やはちみつが売られていました。

日本の無人販売所と同じように、セルフレジのシステムで、お金が入った箱とノートがありました。ノートには誰が何を買ったか記録します。性善説が強い…。

せっかくなのでレタスなどを購入。

ハッピー!

二軒目はいちご販売所でした。


目の前にはいちご畑が広がっています。

とってものどか。

ここではいちごを購入しました。

三軒目はトトロの家のような、おとぎ話に出てきそうな不思議な入口の小屋。

入ってみると…

ハーブや花、野菜などが売られていました!

たくさん採れたものなら何でも売る直球スタイルがたまりません。

「サマーコテージの読書用に無料で持って行っていいよ」と雑誌も置いてありました。こういうゆるいスタイルがフィンランドの良いところだと本当に思います。

ここは現金のほかにモバイル・ペイでの支払いも受け付けていて画期的でした。ここではグリーンピース(えんどう豆)やにんにくなどを購入。


えんどう豆はベリー類に並ぶ、夏のフィンランドのおやつ。主にピクニックなど野外で食べるご馳走です。市場などで1リットルくらいを買って、皮をむいて生のまま食べるのですが、甘くてとっても風味豊かで美味しいのです。

無人販売で農家から直接買った野菜は本当に美味しくて、これからも機会があったらできるだけ利用したいと思いました。スーパーマーケットや運送会社など第三者や四者を介さない消費のかたち、もっと私たちの生活の中に浸透しても良いものなのにな。

写真・文 : 吉田 みのり

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