『荘厳で神秘的な岩の教会「テンペリアウキオ教会」』

北欧 フィンランドからの手紙

ヘルシンキの観光名所の一つであるテンペリアウキオ教会(フィンランド語: Temppeliaukion kirkko)は大きな岩の内穴の中に造られた不思議な教会。1930年代から設立計画が持ち上がっていたものの第二次世界大戦により一度中断され、1969年にようやく完成した、住民から愛される個性豊かな教会です。

(写真はHPより)

教会内壁はくりぬいた岩盤がそのまま使われていて音響効果に優れていること、また目と鼻の先にシベリウス音楽院があることから、頻繁にコンサートホールとしても利用され、素晴らしい音楽鑑賞を体験することができます。自然光が射し込む神秘的な岩の中の教会ではオルガンやバイオリンの音がそれはよく響き、美しい音色が私たちの魂に強く呼びかけます。

岩には氷河時代に削られてできた模様を見ることができるそう。夏は教会がある岩の上でピクニックしてる人もいます。秋は岩をおおう蔦が紅葉に変わり、教会の外装を鮮やかに染めます。

「岩の教会」という別名もあるテンペリアウキオ教会はヘルシンキのTöölöという地区にあり、中央駅からもトラムで10分程度で行くことができます。周辺は可愛いカフェやセカンドショップ、パブやレストラン、以前に紹介したチーズ専門店まで面白いお店が点在している楽しい地区です。以前Töölöに住んでいましたが、またいつか住みたいな、と考えています。

文 : 吉田 みのり

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