『夏の楽園。ヘルシンキの中心地から15分で行ける世界遺産の島、スオメンリンナ』

北欧 フィンランドからの手紙

スオメンリンナは、ヘルシンキの中心地からフェリーで15分で行ける世界遺産の島です。1748年にスウェーデン王国統治下のフィンランドで海上要塞として建設が開始され、現在はユネスコ世界遺産に登録され、自然豊かでカフェやレストランなどもあり、半日旅行や気分転換、ピクニックなどにぴったりの場所です。

ヘルシンキの中心地にあるマーケット市場から出ているフェリーに乗ればすぐに行って散歩したり海を眺めたりとのんびりできるので、ヘルシンキに数泊する人にはいつもオススメしています。冬は風が冷たいけれど夏は楽園、青い空に青い海、カモメが気持ち良さそうに飛び交い美しいフィンランドの自然をたっぷり堪能できます。

実は夫との最初のデートでも訪れた思い出の地でもあります。島のあちこちを何時間も歩きながら、「この人とっても話しやすいなぁ〜」と思ったりしたものです。それからも何度も、ピクニックをしに行ったり、レストランでワインを飲んだり、島の地ビール醸造所でビールを飲んだりしに行きました。

初夏のスオメンリンナは菜の花が満開で海沿いは黄金色に染まります。お喋りしたり歌ったり…自然の中を歩くと仕事のストレスなども吹き飛ぶから不思議。

軍事施設として使われていた島なので、のどかなようで島を歩くとあちこちに暗い歴史が垣間見えます。島にある記念碑の一つ一つを読み、事故や戦争の歴史を調べながら歩くのも一つの過ごし方。ちなみに居住もできますが(一人、友達が住んでます)、大人気なのでウェイティングリストがとても長いようです。いつか住んでみたいな、と夢を膨らませています。

文 : 吉田 みのり

RELATED ARTICLES

PICK UP