大雪が続く南フィンランドで欠かせない雪かき

北欧 フィンランドからの手紙

大雪が続いているヘルシンキ。朝から夜まで雪仕事をしている人をたくさん見かけます。雪かきをしたり屋上に積もった雪を落としたりしてくれる人がいるおかげで安心して暮らせてます。ヘルシンキでここまで雪が積もるのは珍しく、みんな「あちゃー、こりゃ大変だ」とか言いつ楽しそうに歩いてます。

こちらはところ変わってヘルシンキから約80km離れた小さな町、Isnäs (イースネース)の朝です。

ぽってりとソフトクリームのような雪が和やかな風景。しかし夫の両親は二人暮らしのため、降雪のたびにきつい雪かきを強いられて身体中が痛いそう。厳しい冬がくる土地の暮らしは決して楽ではありません。私もたまに雪かきを手伝いますが、これが結構重労働で、やってもやっても終わらないし、やらないと歩く場所も車を停める場所もないし、ドアも開けられないしなので汗だくでやったりします。

遠い昔、フィンランドという寒い土地を見つけた人々がわざわざここまでやってきて住処を構えだしたのは本当に面白いことだなぁとたまに考えます。彼らが住み着いたのは氷河期が終わって陸が隆起して土地となった約9000年前。以前書いた「フィンランド国立博物館」では、寒く何もない土地を見つけた祖先たちが、狩りや魚釣りをして食糧を確保し、動物の皮や木材、鉄材で使って衣服や住居や道具を繕いながら生活を営んでいった様子が紹介されています。学べることはとても多く、歴史に興味のある方にはオススメです。

文 : 吉田 みのり

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