つくる生活、育てる生活

北欧 フィンランドからの手紙

自然のペースはゆっくり、ゆっくり。そうかと思えばものすごい速さで成長し、大きな実をならす。これは語学力の成長や職業の上達度に似ている気がする。1秒1秒の変化は分かりづらいけど、しばらくがむしゃらにやると、ふと立ち止まった時に大きな変化に気づく。太陽、雨、風、暑い日、寒い日、みんな大切。


家のなかで植物を育てるって本当に楽しい。どんどん生まれて、姿を変えていく命。ズッキーニは種を植えて5日も経たないうちにみるみる育って高さ10cmを超え、一方で紫蘇は約3週間かけてゆっくり静かに力強くなっている。それぞれの命がある。これこそ個性だと思う。皆、好きに生きて欲しいと願う。


自分たちでパンを焼く。自分たちで野菜を育てる。森できのこを見つける。身近にあるものを活かす。買うより難しいことをしたい。消費し続けるだけじゃなく創造したい。地球や自分にとって持続性のある豊かさを求めたい。

文 : 吉田 みのり

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