『フィンランド人直伝。身体も心も温まる、サーモンスープのレシピ』

北欧 フィンランドからの手紙

あけましておめでとうございます。2021年の幕開けですね。今年はどんな年になるでしょう。去年は思いがけない出来事が多く、戸惑いや絶望にさいなまれることもありましたが、今年はきっと違う風向きになるはず。新しいことにいっぱい挑戦しつつ、穏やかで実り豊かな毎日にしていきたいと思います。

前々回の記事では「フィンランドの群島パン(サーリストライスレイパ)」のレシピを、前回の記事では「自家製バターとフラワーソルト」のレシピをご紹介しましたが、今回はフィンランド人の夫のレシピ、日本でも作れるフィンランドのサーモンスープのレシピをご紹介します。「フィンランドの群島パン(サーリストライスレイパ)」にもピッタリのスープは、寒い冬の夜にぜひ食べてもらいたいスープです。この冬休み、たっぷりサーモンと野菜で栄養をつけて、身体も心も温めてください。

材料(6~7皿分)
パセリの根(蕪でも代用OK)…150g(さいの目切りにする)
固めのじゃがいも…3つ(約150g・さいの目切りにする)
長ねぎの白い部分…約200g(粗みじん切りにする)
セロリの茎…1本(約75g・みじん切りにする)
サーモン…250g
香りの高い魚のスープストック…1l(魚の骨、長ねぎの青い部分、セロリ、人参、ディルの茎、煮干し、鰹節、昆布を煮て、漉す)
白ワイン(あれば)…少々
生クリーム…500cc
生のディル…1束
塩・胡椒

作り方
⑴ 魚の骨や長ねぎの青い部分などのブロス用の材料を30分ほど軽く煮込み、灰汁を取りながらスープストックを作る。火を止めて蓋をし、30分ほど休ませる(鰹節や昆布はここで加える)。ざるで漉して液体だけにする。

⑵ ⑴を鍋に戻して再び火にかけ、塩(分量外)を加える。じゃがいもとセロリの根を加える。白ワインを使う場合は、あらかじめ小鍋で過熱してアルコールを飛ばしてから加える。

⑶ 5分ほど弱火から中火で煮込んだら、刻んだ長ねぎとセロリを加える。野菜が良い塩梅に柔らかくなるまで15分程度煮込んだらいったん火を止め、生クリームを加えて再び火にかける。沸騰したところでさいの目切りにしたサーモンを加え、火を止めて蓋をして5分休ませる。

⑷ 塩加減を確認し、塩が足りないようなら足す。野菜やサーモンが美味しそうになっていたらできあがり。生のディルを加え、ふわっとかき混ぜてお皿に盛る。胡椒やパンプキンシードオイルを最後に振りかけても美味しい。

ちょっと手間はかかりますが、かけた分するっと身体に栄養が染み込むようなスープになります。お料理を通してフィンランド気分を少しでも味わってもらえたらとっても嬉しいです。



写真・文 : 吉田 みのり

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