#11 スコーネ地方のジンジャークッキー

スウェーデン ABCブック

製造元:Thulins 
商品名:Skåne Pepparkaka 
内容量:200 g 
価格:20 kr(販売店による) 

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1/6(6分の1)と1/60(60分の1) はどちらが大きいか、というのは6歳のうちの息子でもわかる算数ですが、その息子も「だから君の日常はワンダーに溢れているのだよ」という謎まではわかりません。子供の時の1年が永遠にも似た長さだったのを、誰しも覚えているのではないでしょうか。今となっては1年なんて後方にすっ飛んでいく車窓の景色のようだというのに。 

というわけで、気づけばあっというまに11月。気づけばあっというまにクリスマスの先取り品があちらこちらに。今回はそんな中のひとつ、クリスマスには欠かせないジンジャークッキーをご紹介します。といっても、いつものアレじゃありません。 

巷のスーパーにすでに並び出したジンジャークッキー。スウェーデン語ではPepparkakor(ペッパルカーコル)といいます。有名なメーカーにはこの写真のAnnas(アンナス)などがあります(日本でも入手可能ですよね)が、これらクッキーたちはまた12月に入ったら紹介するとして、今回のおみやげ品はこちら。 

南スウェーデン、スコーネ地方のペッパルカーコル。形が全然ちがう。一般的なクッキー系のペッパルカーコルはクリスマス前にしか店頭に並ばない(ような気がするけど、あまり意識していなかったのでちょっとうろ覚えです)一方で、このスコーネ・ペッパルカーコルは年中買うことができます。ぽってりしたフォルムもパッケージもかわいい。 

中身はこちら。味はジンジャークッキーよりも甘さもスパイスも穏やか。 

見た目が日本でいう甘食的な感じですが、中はぱさっとしています。ですので牛乳がベストフレンド。 

といいつつ実は、ブルーチーズとの相性が抜群。この食べ方、一般的なジンジャークッキーでもする人が多いのですが、スコーネ・ペッパルカーコルだとめちゃくちゃあう。そこらのケーキ食べるよりもおいしい、と言ったら言い過ぎかな。でもって同じテーブルにポートワインやホットワインがあったらもう、一箱ぐらいあっという間になくなってしまいます。そんな大人も子供のたのしめる一品。ぜひぜひおみやげにどうぞ。 

<お買い求め先> 
Coopなど大きめのスーパーであれば入手可能です。 

Take care. Noritake 

写真・文:アケチノリタケ
スウェーデン生活は、2007年の北極圏のキルナで、極夜のなか幕開け。月日は流れ、今はストックホルム郊外の群島地域で家族3人の生活です。クラフト、デザイン、ライフスタイルの分野を中心に、日本とスウェーデンの架け橋になるような活動をしています。互いの文化の同じ/違うところにふれながら、自分の輪郭がぼやけていくのを楽しむ日々です。
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