道具さえあれば簡単に始められる。水彩画のすすめ

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道具さえあれば簡単に始められる。水彩画のすすめ

街路樹の葉が色づき、爽やかな風もそよぐ秋。何か新しいことを始めたくなりますよね。絵の具や画用紙を用意して“芸術の秋”に挑戦してみるのはいかがでしょう。やわらかな風合いが魅力の水彩画は、一見ハードルが高いように見えて、初心者の方でも気軽に始められるんです。

これさえあればOK、水彩画に必要な道具

水彩画に必要な道具は、油絵などに比べると少なく今まで絵を描いたことがない方でも始めやすいです。

これさえあればOK、水彩画に必要な道具

準備するものは6つだけ。

・絵の具
・紙(スケッチブック)
・筆
・パレット
・ティッシュやキッチンペーパー
・水

近頃では絵の具や紙、筆も文房具店や100円均一ショップで購入できます。画材店できちんとした道具を買い揃えてもいいですが、大切なのはまず道具に触れること。不格好でもやってみることが大切です。

それ以外の道具も家にあるもので揃います。水入れは使わなくなったコップで代用可能。デザインが素敵で捨てられなかったジャムの空き瓶が役立つかもしれません。パレットも使わなくなったお皿や、ケーキのプラスチックトレーなどで代用できます。再生できないトレーを使えばリユースにもなりますね。

絵の具は描きたいものや利便性で選ぶ

水彩絵の具は大きく分けてチューブと固形の二種類に分けられます。

【初心者に優しいチューブタイプ】

チューブ状の絵の具は、水に溶けやすいことが特徴。よく伸びてくれるので、大きな絵を描きたいときにおすすめです。色の種類が多く、塗るのが上手でなくてもムラになりにくいので、初心者の方に向いています。

【気軽に使える固形タイプ】

固形絵の具は、チューブのようにパレットに出す必要がなく、直ぐに取り出して描き始められます。蛇口がない野外でのスケッチにも便利。ただし、色数が少なく伸びにくくムラになりやすいため、どちらかというと上級者向けと言えるでしょう。

【透明水彩と不透明水彩】

注意してほしいのがチューブ、固形のどちらにも「透明水彩」と「不透明水彩」があること。透明水彩は紙の色や質感が透けるような透明感が出せるのが特徴。反対に不透明水彩は紙の色や質感を覆うような仕上がりになります。どちらを選ぶかによって、大きな差が生まれるので自分がイメージする仕上がりに合わせて選びましょう。

透明水彩と不透明水彩

今回使用したのは、固形の透明水彩絵の具。ケーキカラーと呼ばれる、乾燥された絵の具を押し固めたプレストタイプの絵の具です。水を付けた筆で絵の具を溶かしながら使います。

紙で表現できる風合いが変わる

紙は材質と目の粗さで選びます。水彩画によく使われる紙の材質は3つです。

【木材パルプ】

文房具店で手に入るスケッチブックに多く、安価で手に入りやすい素材です。比較的扱いやすいため初心者の方におすすめです。

【コットンパルプ】

破れにくく表面の毛羽立ちも発生しにくい透明水彩に適した素材です。お値段が張るので、水彩絵の具の扱いになれてから購入してもいいでしょう。

【非木材パルプ】

麻や竹を使った紙で、環境のことを考慮して作られている製品が多いです。木材やコットンとはちがった独特の質感を持つ面白い材質です。

目の粗さは細目、中目、荒目の3種類。スケッチブックの表紙などに描かれていることがありますが、メーカーによって粗さが違うので、できれば中身を見て買うのがおすすめです。

【細目】

表面に凹凸が少ない紙です。コピー用紙に近いさらっとした表面で、細かな描写に向いています。ちなみに、この記事では細目のコットンパルプを使っています。

【荒目】

反対に凹凸が大きい紙。絵の具の色が強く出るところと弱く出るところがはっきりと分かれ、ニュアンスのある表現がしやすくなります。反対に細かな描写はしにくいです。

【中目】

細目、荒目の中間で、両方の良いところが感じられる紙です。イメージした通りに絵の具の色が乗りやすく、初心者の方が最初に買う紙としておすすめです。

水彩画が楽しくなる。いろんな技法

水彩画を楽しくするもの。それは技法です。水彩絵の具の特性を活かしていろんな表現を試しましょう。今回は透明水彩の技法を紹介します。

【ウォッシュ】

ウォッシュ

水を含ませた絵の具をとり、筆に力をいれずに塗ります。大きな範囲をフラットに塗ることができる技法です。

【ウェット オン ドライ】

ウェット オン ドライ
混ぜるのではなく重ねることで、色を鮮やかなまま紙に乗せる

ウォッシュで塗った上から、もう一度ウォッシュで塗ることで色の重なりを出す技法です。パレット上で絵の具を混ぜると色が濁ってしまいますが、混ぜるのではなく重ねることで、色を鮮やかなまま紙に乗せることができます。

こんな風にいくつかの色をたくさん重ねても面白い表現になりますよ。

【ウェット オン ウェット】

ウェット オン ウェット

紙が水で濡れた状態のところに色を乗せ、滲ませる技法です。荒目の紙を使うとより大きな滲みが表現できます。

【グラデーション】

グラデーション

やり方はいくつかありますが、ウォッシュで載せた色の間や終わりを水だけをつけた筆でならしていくと、初めての方も上手くできます。

【スパッタリング】

スパッタリング

絵の具をつけた筆の先を指などではじいて、紙にしぶきを飛ばす技法。予測がつかない模様が現れます。ここから想像力を膨らませて、一つの絵を描いてみてもいいですね。

【ソルト】

ソルト

ウォッシュで色を置いた上から塩を振るユニークな技法。たっぷり水を含ませると上手くいきます。塩がついたところだけ色が抜けて、まるで雪の結晶のようです。

【マスキング】

マスキング

マスキング液やテープを使うと、一部だけ絵の具がつかず色を抜くことができます。これはキャンドルをつかったマスキング。ロウが水をはじいて、模様が現れます。

“お気に入り”を描いてみよう

普段絵を描かない方は、何を描けばいいのか悩んでしまいますよね。そんなときは自分のお気に入りのものを思い浮かべましょう。大好きなものを誰かに教えてあげる気持ちで、紙の上に表現すれば、それは立派な“作品”になります。

【大好きな北欧のテキスタイル】

大好きな北欧のテキスタイル

まずは真似から始めてみるのもいいかも。お気に入りのテキスタイルを思い出しながら自由に筆を動かします。ムラになっても気にしません。水彩画なら、そのムラさえ味になりますよ。

【日常の“素敵”を切り取る】

暮らしの中で心ときめいたものをスケッチ。上手じゃなくていいんです。まるで日記を書くように、思い出を色鮮やかに残しましょう。

公園でみつけたおしゃれな色の枯れ葉。

公園でみつけたおしゃれな色の枯れ葉。美しいグラデーションが水彩画で表すのにぴったりでした。色鉛筆を使えば細かな描き込みもできますよ。

一期一会の出会いを感じながら丁寧に描く

秋に美味しくなるリンゴ。朝食用に買っていたリンゴがつやつやと輝いていて、思わず描きたくなりました。自然のものは、一つとして同じ形のがありません。一期一会の出会いを感じながら丁寧に描けば、自然の恵みへの感謝の気持ちが溢れます。

【好きな図形と技法を組み合わせ】

細かい絵は苦手という方は、好きな図形を

細かい絵は苦手という方は、好きな図形を描いてみましょう。丸、三角、四角。スタンダードな形も、水彩絵の具で描けばまるで抽象画のよう。技法を組み合わせればニュアンスが生まれ、飾りたくなるようなおしゃれな作品に仕上がります。

【手紙も水彩画で】

お友達へのバースデーカードも水彩画で描いてみては

お友達へのバースデーカードも水彩画で描いてみてはいかがでしょう。相手が好きなものをモチーフにした世界で一つしかないカードです。プレゼントに添えれば、さらに気持ちが込もった贈り物になりますよ。

額装すればインテリアに

道具さえあれば簡単に始められる。水彩画のすすめ

自分で描いた絵も額に入れて飾ることで、なんだかそれらしく見えてくるから不思議。家にある写真立てに入れるだけで、立派なアート作品のようです。

お気に入りの絵画やポスターと並べて飾れば、お家が美術館風に

「お部屋にブルーが欲しいな」と思ったら、絵を買うのもいいけど、自分で描いた絵を飾れると素敵ですよね。「これ実は私が描いたんだ~」なんて言えば意外な才能に驚かれるかもしれません。

お気に入りの絵画やポスターと並べて飾れば、お家が美術館風に。同じ水彩画テイストを作品と一緒に飾れば統一感がでます。家で過ごす時間がいつもより特別に感じられそうです。日常的にプロの作品を鑑賞して、さらに芸術センスを磨き上げましょう。

水彩画と一緒に飾りたい。おすすめのポスターはこちら。

趣味で日常を豊かに

絵を描いていると道端の花や空の色、毎日変わっていく葉っぱの色など日常に潜む美しさに敏感になれます。秋は美しい色彩が多く、アートを始めるにはぴったりな季節。今しか見られない色や形を水彩画で表現してみてはいかがでしょう。

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