地方移住はアリ?ナシ?利点と欠点を知って自分の判断基準を見極めよう

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地方移住はアリ?ナシ?利点と欠点を知って自分の判断基準を見極めよう

新型コロナの影響か、東京の人口が久しぶりに減少したとニュースで取り上げられ、話題となりました(※1)。また内閣の実施したアンケート調査によると、東京圏に暮らす地方出身のうち実に6割もの回答者が地方への移住を前向きに考えているようです(※2)。

そこで今日は、地方へ移住するメリットとデメリットを3つずつご紹介します。地方への移住がアリかナシかを判断する基準についてもお伝えしますので、移住に興味のある人は参考にしてみてください。

都会から地方への移住で得られる3つのメリット

まずは、地方へ移住することで得られるメリットを3つご紹介します。

メリット1.暮らす場所を自由に選べる

暮らす場所を自由に選べることは、地方移住の最も大きなメリットといえるでしょう。

自分の暮らす場所を自由に選べる機会は、考えてみるとそう多くないものです。中には、仕事や家族の都合で「本望ではないけれど仕方なく暮らし続けている」という人もいるのではないでしょうか。

そう考えると自らが「ここへ移住しよう!」と決めて移住した時点で、満足度は必然的に高くなると考えられます。

暮らす場所を自由に選び移住することは「本当は○○の近くで暮らしたい」や「もっと○○な地域で暮らしたい」などと強く思う人にとって、大きなメリットになり得るでしょう。

メリット2.都会特有のストレスが減る

2つ目のメリットは、都会に暮らしているからこそ感じていたストレスを減らせることです。

都会特有のストレスには、例えばこんなものがあります。

・通勤ラッシュ
・騒音
・孤独感

都会は人がたくさんいるにもかかわらず、人と人とのつながりは強くありません。そのため都会の生活が肌に合わない人は、距離感による物質的なストレス孤独感による精神的なストレスの両方を抱えてしまいます。

都会の暮らしが肌に合わない人ほど、地方に移住することでストレスを大きく減らせるでしょう。

メリット3.自然が多く新鮮な食材を楽しめる

3つ目のメリットは、自然が多いことです。

あるアンケート調査によると「地方に移住して良かった」と思う理由のうち、最も多い回答は「自然豊かで空気がキレイ」でした。実に6割近い回答者が、この項目を選んでいます(※3)。

都会の騒々しさから離れ、のどかな場所で心静かに暮らしたい」そんな願いを抱いている人は、自然の多い地方へ移住することで願いをかなえられるかもしれません。

自然が多く新鮮な食材を楽しめることは地方移住の大きなメリット

また自然が身近にあるということは、それだけ新鮮な野菜や魚介が手に入りやすいということです。

安くておいしい食材を手に入れたい人にとっては、これも大きなメリットといえるでしょう。

都会から地方へ移住するデメリット3選

続いて、地方へ移住することでデメリットとなり得ることを3つご紹介します。

地方へ移住することでデメリットとなり得るのは、次の3つです。

・都会に比べ利便性が劣る
・選べる仕事が少ない、給料が下がる
・人付き合いが増える

当然のことながら、地方は都会に比べて交通の便も悪ければ大型の商業施設や飲食店などの数も減ります。

仮に現時点でデリバリーに頼った生活をしているなら、地方へ移住することで想像以上に不便な生活を強いられるかもしれません。

そしてもう1つ忘れてはいけないのが、人付き合いの多さです。

地方は都会と違い、ご近所付き合いやコミュニティーへの参加が欠かせません。反対にいえば、田舎で安全に暮らすには孤独にならない工夫が必要ということです。

とはいえ都会での孤独に耐えかねていた人にとって、人との関わりを持てることはメリットといえるのではないでしょうか。

友達とはまた違う付き合いだからこそ、心掛け次第では適度な距離感で上手に付き合えるかもしれません。

地方への移住がアリかナシかを判断する基準

最後に、自分が地方の移住に向いているかどうかを考える基準についてお伝えします。

自分にとって地方への移住がアリかナシかを判断するには、次の基準で考えてみるとよいでしょう。

・地方の生活に向いているかどうか
・移住しても仕事(収入)に困らないか
・家族やパートナーの理解を得られるか

最も大切なのは、あなたが地方の生活に適応できるかどうかです。

どんなに静かな場所で暮らせても、それとは別の部分で大きなストレスを感じてしまえば理想の移住生活とはいえません。

そこでオススメなのが、まず今ある生活の中でなくなってもいいものと困るものをハッキリさせること。その上で「ここならストレスなく暮らせそう!」と思える場所を探せば、きっと理想の移住生活を実現できるはずです。

また移住後の生活を事前に体験すれば、移住先選びの課題も見つけられるでしょう。

中には“お試し住宅”として一定の期間、住まいを貸し出してくれる自治体もあります。後悔のない移住生活を送るためにも、移住のアリ・ナシを判断する際にはリアルな生活を事前に体験してみるといいですよ。

地方への移住アリ・ナシは慎重に決断しよう

地方への移住を検討するときは、リアルな生活をいかに想像できるかが重要です。憧れだけで移住すると後悔をしてしまう可能性がありますので、その点だけはくれぐれも注意してくださいね。

自治体によっては、地方への移住希望者にさまざまな支援を行ってくれるケースがあります。引っ越しや転職・起業など、地方移住にまつわる悩みや不安がある人は、自治体の移住支援窓口に相談してみるとよいですよ。

あなたにとっての地方移住が、ステキな夢の実現となりますように。

執筆:永瀬なみ(コラムライター・カウンセラー)

【参考元】
・(※1)6月の東京で初の人口減 コロナ禍で転入低調、1400万人割れ|東京新聞TOKYO Web
・(※2)東京圏在住者の約半数が、地方圏での暮らしに関心あり(PDF)|内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局
・(※3)【地方に移住している人急増中!?】移住経験者に聞いた!地方移住のメリットデメリットは?仕事はどうしてる?|PR TIMES

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