副業を始めたい人は必見!始める前に知っておきたい4つの知識

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副業を始めたい人は必見!始める前に知っておきたい4つの知識

新型コロナの影響でテレワークを導入する企業が増える中、それと同時に増えているのが副業を始める人です。あるアンケート調査によると、在宅時間の増加をきっかけに副業を始めた人は約1,450人中150人強。約1割の会社員は、在宅時間の増加がきっかけで副業を始めたようです(※1)。

また別のアンケートによると、20~50代の働く女性のうち「これから副業を始めようと考えている」と回答した人は全体の半数以上にも上りました(※2)。

そこで今日は、これから副業を始めたい人に向けて「副業を始める前に身に付けておきたい知識」を4つご紹介します。会社に勤めながら副業を始めたいと思う人は、ぜひ参考にしてみてください。

副業を始める前に身に付けておきたい知識4選

副業を始めたい人が身に付けておくべき知識は、次の4つです。

1.副業や兼業に関する会社の規則

会社の規則で副業や兼業を禁止していないか、副業を始める前に一度チェックしてみてください。実は日本企業のうち、約7割の企業が副業や兼業を禁止しています(※3)。

また規則違反者に懲戒解雇や減給といった罰則を与える会社も、少なくありません。

さらには仮に副業や兼業を認めているとしても、これらを勝手に始めることで規則違反となってしまう場合があります。

例えば副業や兼業を始める前に次の手続きを義務付けている会社も、実際にあるようです(※3)。

・会社に申請する(許可をもらう)
・上司や人事部などと面談をする
・副業先から規定の書面をもらい、提出する

就業規則は会社によって大きく異なります。副業を始めたい人は、あれこれ考える前にまず規則を確認してみてくださいね。

2.副業と本業のバランスを取る方法

副業を始めたい人は、どんな働き方なら本業と副業のバランスを保てるかについてもしっかり考えてみることをおすすめします。

会社が副業や兼業を禁止しているのは、次のリスクを恐れているからです(※4)。

・本業に専念できなくなる
・過重労働の可能性がある
・健康を損ねる恐れがある

これらのリスクをよく見ると、どれも本業と副業のバランスを崩すことによって起こるものばかり。無理をし過ぎて体調を崩せば、副業だけでなく本業すらも失う可能性があります。

本業あっての副業です。副業を始めたい人は、本業に支障を来すことなく働ける方法についてもじっくり考えてみてくださいね。

3.副業で得た収入の確定申告について

次に紹介するのは、確定申告に関する知識です。

会社員の場合あなたの収入については会社が税務署に申告し、所得税や住民税も納めてくれます(源泉徴収)。しかし会社の給料とは別の収入がある場合、その収入額が20万円を超えると自分で税務署に申告しなければいけません。

この手続きを“確定申告”といいます。

「難しそう」と思う人もいるかもしれませんが、ご安心ください。会社員の副収入に関する確定申告は、スマホから簡単に行えます(※5)。

経費についても知っておこう!

副業を始めたいなら経費についても知っておこう

個人事業によって副収入を得る場合は、その収入額が年間20万円を超えるなら申告できる経費についても学んでおくのがオススメです。必要経費として認められる支出は、申告する際に収入から差し引けます。

なお経費を差し引いた金額(所得)が20万円を超えなければ、副収入について自ら確定申告をする必要はありません。

ただし副業として働くアルバイト先からの給与所得については、経費の差し引きを認められないため注意が必要です。

確定申告の手続きが面倒だと思う人は、副業による年間所得を20万以下に抑えられるよう工夫してみてはいかがでしょうか。

4.フリーランスの契約に伴うリスク

最後に、アルバイト契約ではなくフリーランスとして働く場合に必要な知識をお伝えします。

フリーランスとは、どこの組織にも属さずに仕事をする人のこと。開業届を出す・出さないにかかわらず、仕事の依頼主(クライアント)と直に契約して仕事をする人をフリーランス、またはフリーランサーといいます。

特にインターネット経由で受注する場合、クライアントとの間にトラブルが発生するケースは少なくありません。あるアンケートによると、全体の半数以上ものフリーランスがクライアントとのトラブルを経験しています(※5)。

ネット受注によるトラブルで多いのは、次の4つです。

・報酬額が異常に低い
・無理難題を言いつける
・報酬の不払い、遅れ、過少払い
・一方的に報酬額を引き下げる

いずれのトラブルも、仕事を始める前にしっかりと書面による取り交わしを行うことで防げます。

残念ながら、契約書を交わしたからといってこれらのトラブルを完全に防げるわけではありません。しかしトラブルの発生した案件の多くで書面による取り交わしがなかったことも、また事実なのです(※6)。

ネット社会となった今フリーランスとして仕事を獲得するのは、さほど難しいことではないでしょう。しかし手軽に契約できる状況だからこそ、リスクへの備えは重要です。

もしフリーランスとして副業を始めたいと考えているなら、ぜひフリーランスならではのリスクについても知識を付けておいてくださいね。

副業を始めたいなら事前の準備は念入りに

今日は、副業を始めたい人が身に付けておくべき知識を4つご紹介しました。

在宅時間が増えたことで時間を持て余しているなら、副業を始めることで充実感を得られるかもしれません。これから副業を始めたいと思っている人は、今日ご紹介した情報を基に少しずつ準備を進めてみてはいかがでしょうか。

執筆:永瀬なみ(コラムライター・カウンセラー)

【参考元】
・(※1)新型コロナウイルスの影響でビジネスパーソンの67.0%は在宅時間が増えた うち、10.5%は副業・ギグワークを始めた 内容は「フリマアプリ」「投資」「クラウドソーシング」が多数|MMD研究所
・(※2)副業、実はハードル高い?SHEとシューマツワーカーが働く女性を対象に「アフターコロナにおける副業への意識調査」を実施。|PR TIMES
・(※3)兼業・副業に対する企業の意識調査(2019)PDF|株式会社リクルートキャリア
・(※4)中小企業の「副業・兼業」実態調査『人事のミカタ』アンケート|エン・ジャパン
・(※5)国税庁からのお知らせ <スマートフォンでの申告が更に便利に!>|国税庁
・(※6)ネット受注をするフリーランスに関する調査2020(PDF)|日本労働組合総連合会
スマホで確定申告(副業編)PDF|国税庁
副業の確定申告「事業所得」になるか「雑所得」になるかの違いと経費の処理方法|freee株式会社

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