『Repovesiでのトレッキングとキャンプ』

北欧 フィンランドからの手紙

今年の夏も私のパワースポット、Repovesi(レポヴェシ)に行ってきました。森と湖のフィンランドの醍醐味をたっぷり味わえる国立公園で2泊3日のトレッキングとキャンプの旅。携帯の電源を切って、森の中を歩き、森の中で眠り、森の中で過去のこと現在のこと未来のことたくさん考える良い時間となりました。

地図を見ると分かるように、湖の周りをぐるりと回るトレッキングです。3回目となる今年はついに念願の、全行程トレッキングを実行できました。

今の季節は湖に黄色や白の蓮の花が咲いていてとても綺麗です。美しい湖を眺めながら朝ごはんに煎れるコーヒーの美味しさよ…!

この1年、夫のベンヤミンとこの場所の話を何度もしました。また夏になったら行こうね、湖の水で淹れたコーヒーを飲んで、静かに木々を映す湖をながめようね、と、また来れて本当に嬉しいです。静寂と自然しかないのに、完全に私たちの人生を変える場所となりました。

キャンプでの楽しみのひとつはキャンプご飯!一日目は常温でも美味しい日本製の焼きそば。人参とkevätsipli(青ねぎもついた新玉ねぎみたいな野菜)のみでもぐんと美味しいのは付属のソースのおかげ。重いバックパックを背負って汗だくで歩いた後に静かな湖畔で食べるアツアツの焼きそばに敵うものなしです。

キャンプ2日目の夜はレッドカレー!湖の水でキャンプご飯を炊いて、スパイスからカレーを作りました。缶のいんげん豆、ズッキーニ、玉ねぎのベジタリアンカレー。カシューナッツを添えてもぐもぐ。

「キャンプ飯のコツは缶詰と乾物を使いこなすこと」とどこかで読んだ通り、乾物と缶詰はかなり使えます。

最後のキャンプご飯は広島のレモン牡蠣のオリーブオイル漬けの缶が主役の焼きそば。残りの野菜(冷蔵庫も保冷剤もない中でよく生き残ってくれた…)を加え、予め混ぜて小瓶に入れておいたケチャップとタバスコソースで味付け。湖畔で食べると何でも美味しい。泳いだあとの濡れた髪が心地よい。夏ですな。

朝ごはんは湖の水を沸かして淹れたコーヒー、そしてその辺にわんさか実っているブルーベリー。茂みから採ってそのままポイと口に入れます。太陽と土の甘い味。カモメが隣にずっといます。笑っちゃうくらいフィンランド。

写真・文 : 吉田 みのり

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