『コロナ禍が始まって以来、最初のフェスティバル・『Mitäs Mitäs Mitäs』へ』

北欧 フィンランドからの手紙

フィンランドでは今年も多くのフェスティバルが中止となりましたが、いくつかの小規模のフェスティバルは無事に開催が決行されています。政府の決定では、2021年7月1日より500人以上の観客を迎えるフェスティバルの開催の制限が解け、夫のバンド「ROKKIBÄNDI KALJA」が出演者として呼ばれたため、Urjalaの Nuutajärviで開催された「Mitäs Mitäs Mitäs』というフェスティバルに行ってきました。去年2019年の3月にパンデミックがフィンランドに広まって以来、初めて行く音楽フェスティバルです。ちなみに現在7月末の時点でのフィンランド国内のワクチン接種は、1回目のワクチン接種をした人がおよそ70%、2回目のワクチン接種をした人がおよそ30%という割合です。

この「Mitäs Mitäs Mitäs」は、音楽とアートのフェスティバルで、たくさんのインディーズのバンドやアーティストのライブの他、アートパフォーマンスやジャグリング、サーカス芸やワークショップなど多様性のあるフェスティバルです。「境界線のない、オープンマインドな、各々の自己表現を推進する」がテーマの、自由で豊かな場となっていました。

湖のほとりで開催されていたので、みんなで飛び込んで湖で泳ぎながら音楽を聴いたり、「悪魔崇拝のウォーターエクササイズ」なるパフォーマンスに参加したりと、牧歌的で、しかしダークなジョークもありで、かなり個性的なフェスティバルでした。私たちも汗をかいたあとは湖に飛び込んですっきりさっぱりしました。フィンランドでは夏の間は「できるだけ海や湖で泳ぐ」という精神性があるように思えるのですが、どうでしょう。

夫のバンドのステージは23時。みんな楽しそうにバックステージに向かっていきました。

このバンドは知らない人でも楽しめるコミカルなロックンロールで、毎回ライブのたびにファンが増えています。この晩も多くの人のハートを鷲掴みにしていました。

写真・文 : 吉田 みのり

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