『旬の食材を探しに、マーケット市場へ』

北欧 フィンランドからの手紙

仕事そしてプライベートの買い物は、ハカニエミのマーケットホールでするという記事を以前書きましたが、春から夏、秋にかけてはヘルシンキの観光名所である「Kauppatori」ことマーケット市場にも足を運んで食材を探します。

青い空、青い海。海のそばにあるマーケット市場は、ヘルシンキを訪れたことがある人なら誰もが行ったことがあるのではないかというほど有名な場所です。マーケットのほか、スオメンリンナやその他の離島へのフェリー乗り場やパンケーキやミートボール、ムイック料理(揚げ魚)などが食べられる屋台もあり、日がたっぷり当たるので散歩がてら通りかかるだけでも楽しい場所です。

映画『かもめ食堂』にも登場するマーケットでは、スーパーマーケットではなかなか手に入らない新鮮で旬の食材が手に入るため、多少高価でもわざわざ出向いて国産のものを買ったりします。

特にきのこやベリー、丸々と豊かなに育ったみずみずしい野菜などは一年中同じような野菜を扱うスーパーマーケットではなかなか見つからなかったりするので、ついつい買ってしまいます。

この時期、早朝にこの辺りに行くと、冷たい朝の空気の中、きらきらと粒ぞろいで輝く太陽の光を受けて売り場を設置し、色鮮やかな野菜や果物を並べている人々の働く姿を目にします。少し歩くとヘルシンキ大聖堂が、そしてそこから3分ほど歩くとわたしたちのお店があります。

人々の生活に密着したマーケット市場で生き生きと働く人を見ると、こちらも活力をもらえます。

文 : 吉田 みのり

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