『今秋はオーロラ当たり年?!太陽活動が活発な時期に突入。9月から10月にかけてフィンランドでオーロラを見ることができるチャンス!』

北欧 フィンランドからの手紙

先日、太陽活動が最大域に活発になる時期に突入したというニュース記事を目にしました。今年の9月から10月にかけてフィンランドで素晴らしいオーロラを見ることができるチャンスが増える見込みということです。

オーロラの可視率が高いラップランドのリゾート地は、サンタクロース村やスキーリゾートなどで知られることもあり、「オーロラ=真冬」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、そもそも秋は空が晴れわたる確率が高いため、冬よりもオーロラ遭遇の可能性が高いのです。

写真で見ても幻想的でこの世のものとはにわかには信じがたいほど美しい光を放つオーロラですが、実際に目の前に出現すると毎回衝撃を受けます。ゆらゆらとカーテンのように空を舞う光を眺めていると、自分は宇宙と繋がってるんだなぁ、人間も地球も銀河の一部なのだなぁ、と巨大で強力なものの存在を意識します。私が初めて見たのは夏の終わり、サマーコテージの外で一人、暗い森の中で歯を磨いてた時です。突然目の前にゆらゆらと緑色の大きな光のカーテンが現れて、心臓が止まるかと思いました。それからラップランドやヘルシンキなど、フィンランドの北や南で、全部で4回ほど目撃しました。ちなみにオーロラの色は大気中の窒素と酸素の密度と種類によって赤、黄色、緑などの違いが出ます。最もよく見られるのが緑だそうです。

さらっと書きましたが、太陽活動が強い時期はラップランドまで行かなくてもヘルシンキでも見られることもあります。でもやっぱりラップランドだと遭遇率もさらに高まりますし、何より南部・中央部フィンランドではなかなか目にすることがないような文化や歴史、伝統を体験できる良い機会です。夏に美しい自然の中でトレッキングしたり魚釣りをするのも、冬にスノースポーツをしたりトナカイ肉を食べたりするのも、どちらも楽しいデスティネーションです。各地にサーミの文化や伝統を知る博物館などもあり、多くのことを考える機会になる旅になること間違いなしです。

文 : 吉田 みのり

RELATED ARTICLES

PICK UP