『秋の味覚・森のきのこを使った料理7選』

北欧 フィンランドからの手紙

フィンランドはすっかり秋で満たされています。森も街も、木々は黄金色や赤に染まり、生き急ぐ私たちの生活に美しい輝きを添えてくれます。

森ではきのこがまだまだ採れます。カンタレッリ、ランパーンキャーパ、スッピロヴァハヴェロ。森で見つけたきのこを使って料理をする生活を始めてもうすぐ5年が経とうとしています。どんな料理をしてきたか、ちょっとまとめてみたいと思います。

①カラカサタケのカツ

カラカサタケは私たちの行く森ではなかなか見つからないレアなきのこですが、見つかった時は毎回踊り狂うほど美味しいきのこです。カツにすると油を吸ってとっても美味しいです。金蓮花を攪拌してマヨネーズに和えたらピリ辛で香り良く、カツ用のソースにピッタリでした。

②森のきのこのクリームソースのパスタ

ニョッキにしたり、ショートパスタにしたり。

③きのこのマリネ

きのこを日持ちさせる方法の一つは乾燥させることですが、もう一つの美味しく保存する方法はマリネにしてピクルスのように保存すること。甘酸っぱいきのこはチーズやパンにもピッタリで、時間のない夜には瓶を開けるだけでご馳走が出来上がります。

④焦がしキャベツときのこの野草のモホベルデ和え

野草を使ってモホベルデソースを作り、グリルしたキャベツときのこに和えるだけの簡単な料理です。上に乗っている扇状の野草はハゴロモグサという薬用ハーブで、あらゆる婦人病に良いとされ、ヨーロッパなどではハーブティーとして飲まれてきたそう。小ネギも庭で採れたものです。

⑤きのこのヴィーガンパテ

ニセイロガワリというきのことカラカサタケというきのこ、ローズマリー、赤ワインとラム、寒天を使って作ったもの。まるでレバーパテと思うくらい赤ワインに合っていました。

⑥きのこの竜田揚げ

鶏のから揚げに見えるけれど、Lampaankääpä(ランパーンキャーパ)というきのこを醤油や味噌、生姜とにんにくのすりおろしとごま油などにマリネしてから竜田揚げにしたものです。ジューシーで香り高く、冷めても美味しいピクニックにも最適な一品に。

⑦きのこのスープ

森のきのこを使ったスープは色々な種類がありますが、これはハンガリーのきのこスープからインスパイアを受けたもの。とろとろクリームで森の恵みたっぷり!次回の記事ではこのスープのレシピをご紹介します。

文 : 吉田 みのり

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