海を独り占め!サウナ兼レストランの大人気木造建築施設「Löyly(ロウリュ)」の魅力

北欧 フィンランドからの手紙

エイラのビーチから徒歩5分ほどのところにある、ヘルネサーリという地区の海沿いにある公共サウナ「Löyly」は、地元の人々から観光客まで、普段使いからちょっとした特別な日にと幅広く利用できるサウナ兼レストランの巨大施設です。建物は木製の現代的な造りで、2016年にオープンしました。この年は4月から6月にかけて私は巡礼のためにフランスとスペインに行っていたのですが、ヘルシンキに帰ってきたらオープンしていて大賑わいでした。

公式インスタグラムより

薪に火をくべて数時間熱したサウナストーンに長い柄のついたお玉のようなサウナ道具で水をかけ、蒸気を立てて部屋を温めることをフィンランド語でlöyly(ロウリュ)と言いますが、このLöylyのサウナもまた、高温低湿の日本のサウナと違い、中温高湿で過ごしやすいのが特徴です。貸し切りもできるので、友達のお誕生日やバチェロレッテパーティーなどで貸し切りにしてサウナでお祝いすることも可能です。

公式インスタグラムより

レストランではハンバーガーやスープの他、ケーキやビール、カクテルなどもあるのでカフェやバーとしても利用できます。広いテラスでめいっぱい太陽を浴びながら海を眺めてのんびり過ごせるのも魅力的です。

公式インスタグラムより

Löylyのオーナーの一人であるJasper Pääkkönen氏は、ハリウッドで活躍する俳優であることも面白い要素の一つ。白人至上主義団体KKKに潜入捜査した黒人警官とユダヤ人警官の実話をスパイク・リー監督が映画化した“BLACKkKLANSMAN(邦題:ブラック・クランズ・マン)”に出演していたフィンランド人の俳優です。

公式インスタグラムより

気持ち良い夏のテラスは大人気で大混雑なので、ねらい目は冬でしょう。サウナで火照った身体を凍てついたヘルシンキの海に沈める―そう、アイススイミングができるのもこのサウナの醍醐味です。アイススイミングにハマる若者が増え続ける昨今のフィンランド。私も観光で訪れる人にはここを必ずオススメしています。

公式インスタグラムより

サウナの後は海沿いを散歩して、夕日を見つめるのもまた良いです。火照った身体に潮風がちょっぴり沁みて、海の向こうの世界に想いを馳せたり。

テラスにビールを飲みに行くだけでも楽しいので、よくやってます。行くだけでなぜか元気がもらえるパワースポットです!

文 : 吉田 みのり

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