ヘルシンキで一番美味しいタコスはここ!「Restaurant Badger&Co.」

北欧 フィンランドからの手紙

タコスブームが到来して久しいヘルシンキ。お洒落なストリートフードとしてタコスレストランが現れ始めたのは2012年にEerikinkatuに「Pueblo」がスタートしたのがきっかけです。PuebloのHPにもしっかりと「私たちはヘルシンキで初めての、ネイティブによるタケリーヤ(タコス専門店)です」と紹介があります。ネイティブの人によって美味しいタコスがようやく紹介され、その後タコスはヘルシンキの若者にとって身近でトレンディな料理となりました。私もPuebloには2013年から2016年の間におそらく30回くらいは行きました。

そこから10年の間に様々なタコス専門店が登場しましたが、私たち夫婦のお気に入りは「Restaurant Badger&Co.」です。

ヘルシンキにあるタケリーヤ及びメキシコ料理レストランはおそらく全部制覇したと自負していますが、「Restaurant Badger&Co.」のキッチン「Tacos y Perros」はシンプルで厳選された素材のみを使って巧みに調理された質の良いタコスがほかの追随を許さない本格的な美味しさを誇っていると思います。メキシコ人ヘッドシェフのゴンザレス氏によれば「タコスはメキシコで最もよく食べられるストリートフードですが、ストリートフードがすべてファストフードというわけではありません。美味しいタコスを作るには長時間労働や情熱が不可欠です。メキシコ料理とは食べ物だけに終わらず、芸術、伝統、文化、歴史、そして才能をも意味します」。

タコスは5種類あり、3種類のソースがついてきます。これもまた美味しい!フィンランドのタコス専門店でよく見られるようなクリームやヨーグルト、キャベツやパプリカなどの余計なトッピングはなしで、本物の素材だけの味勝負です。メキシコの路上でがぶりとふた口でいくように、全身全霊で味わいたいタコスです。

文 : 吉田 みのり

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