ヘルシンキの美味しいエチオピア料理のお店「Addis Ethiopian Kitchen」

北欧 フィンランドからの手紙

美味しいものを食べて大粒の涙を大量に流したのは人生でそんなにない。ヘルシンキのVallilaにある「Addis Ethiopian Kitchen」でエチオピア料理を食べて大号泣した時は自分でも変だと思ったけど昂った感情が抑えられなかったのでした。主食であるインジェラというクレープみたいなものは、イネ科の穀物であるテフの粉を水で溶き、その後3日間かけて醗酵させて焼いたもの。これに煮込み料理や野菜を巻いて食べる。煮込んだピリ辛の野菜の美味しさが引き出されてとっても美味しい。

 ひと口食べ始めた途端に、エチオピアの肥沃な大地で育まれた誇り高い歴史、文化、そこで繰り広げられる人々の暮らし、笑顔、川の流れの音色まで聞こえてきて、大泣きしちゃって、最初の第一声は「エチオピア行きたい…」。この夢はまだかなえられていないけれど、いつか必ずかなえてみせる。

野菜たっぷり、素朴なのに深みがあって、身体に染み渡る美味しさ。インジェラ+ベルベルスパイスなのに、肉じゃがなどの和食を食べてる気分になるのは私だけだろうか。ヘルシンキやラハティ、タンペレやエスポー、トゥルクやヴァンターでも開催される、参加店のレストランの食事が10€で楽しめる「Syö-viikot」にも参加しているので、たまに10ユーロで食べられる時期もあるのが嬉しい。去年にはショッピングセンター「Tripla」にも2号店をオープンしたそうで、まだそちらでは食べたことがないのだけど近いうちに試してみようと思う。

文 : 吉田 みのり

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