#00『ごあいさつ』

初めまして。ノリです。4月からスウェーデンに関する新連載を担当することになりました。どうぞよろしくお願いいたします。書き手である僕のことは連載をとおして追々わかってくると思いますので、まずはこの連載内容についてだけ、読者の皆様が読むときのとっかかりとなるようなこと、を紹介させてください。

連載のタイトルはご覧のとおり「スウェーデン ABC ブック」です。

ABC ブックはどこの国にもあるものだと思います。Aから始まって（英語圏であれば）Zまで、例えばAならAppleのように、アルファベットを覚える人のために書かれた本です。僕のお気に入りは、大好きなスウェーデンのクリエイター、スティグ・リンドベリ（Stig Lindberg）が挿絵を担当していたもの。僕もそれにならって、ひとつひとつ、ゆっくりと、楽しくスウェーデンを紹介していけたらと思っています。

ちなみにこの連載「スウェーデン ABC ブック」は次の3つの小連載からなりたっています。

1．スウェーデン A - Ö

連載名の「ABCブック」の部分です。スウェーデン語にはアルファベットがAからÖで29文字あるので、毎回その中から１文字を選び、それを頭文字にしたスウェーデンを表す単語を紹介していきます。例えば K なら Kanelbulle（カネールブッレー：シナモンロール）で、それにまつわるお話を。

2．スウェーデンのおみやげ
その名のとおり、僕のおすすめのスウェーデンおみやげをご紹介します。実際には僕がグッときている（かつ一般購入できる）モノをとりあげます。こんなご時世ですが、これを読みながら来るべきあなたのスウェーデン旅行を楽しく計画してもらえたら、との願いを込めて。

3．ストックホルム・ダイアリー
ずばり、日記です。いたって普通で、何気ない内容をあつかうと思いますが、年間を通して読んでもらうことで、スウェーデンにおけるイベント、四季、そしてまるっと一年の「時間の流れ」を感じられるようなものがお届けできたらな、と思っています。

どれもとても個人的な視点・嗜好で選ばれる内容ばかりですから、教科書的なスウェーデンの紹介にはならないかもしれません（そういう情報はネットの海にすでにたくさんありますしね）。むしろ、ひとつひとつがまとまった時に、いびつで一風変わった「スウェーデン辞典」や「おみやげカタログ」や「カレンダー」になったら、というのがねらいです。

さてうまく行くか。お付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

写真・文：アケチノリタケ
スウェーデン生活は、2007年の北極圏のキルナで、極夜のなか幕開け。月日は流れ、今はストックホルム郊外の群島地域で家族3人の生活です。クラフト、デザイン、ライフスタイルの分野を中心に、日本とスウェーデンの架け橋になるような活動をしています。互いの文化の同じ／違うところにふれながら、自分の輪郭がぼやけていくのを楽しむ日々です。
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