『雪遊びと冬散歩』

北欧 フィンランドからの手紙

今年はじめにあっという間に雪が積もり、昨日も今日も毎日降り続いています。

雪が降ると、フィンランド南部の人々はとても喜びます。街が明るくなると気分も明るくなるね、やっぱり冬は雪がたくさん積もってなくちゃ、と言ってはウキウキしています。

雪がたくさん降ってからというもの、大人も子どもも中庭や公園で雪合戦をしたりそり遊びをしたりしています。そして今なら歩いてるだけでスノーマンになれます。

今週末にはついに気温はマイナス18度になります。それくらい気温が低くなると、不思議なことに寒さが感じられなくなって、逆に暖かく感じるのです。おそらく、雲の動きが安定して風がやむので、全体的に乾燥した、ぴりっとした寒さになるから。海が凍って、近くの島々まで歩いて行ったりもできるので、冬ならではの楽しい散歩ができます。

散歩はフィンランドに住むようになって好きになった日課の一つです。特に何の目的もなく、自然と戯れるように森や湖の周りを歩くと、心がすっきりと晴れ、ポジティブに物事に取り組めるようになるような気がします。

3月には海の上に浮かぶ船に作られたバーで居酒屋&日本酒バーを開催するので、絶賛計画中です。去年フィンランドのベストバーに選ばれた人たちに声をかけてもらった時は、夢かと思いました。雪に覆われた船でどんなお料理やカクテルを出そうか、仲間と終日話し合っているところです。



写真・文 : 吉田 みのり

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