『週日記』

北欧 フィンランドからの手紙

日記ではなく週日記。この5日に起こったことをざっくばらんに記します。

日曜日

Kuurnaのスタッフパーティーのケータリング。

送迎会と歓迎会を兼用したパーティーのディナーの用意のご依頼でした。オーナー元夫婦が日本の料理が大好きなので「とにかく美味しいものが食べたい」ということで作りました。メニューはこんな感じ。絵が苦手な私が前日の夜中に寝ぼけ眼で描きました…。

みんな嬉しそうに食べてくれて良かった!笑いと涙でいっぱいの楽しいパーティーとなったようです。

最後はスタンディングオベーションでありがとう~と拍手喝采してもらえて泣きそうになりました。

特に日本の料理の大ファンというわけでもない、あまり興味もなかったというアイルランドのシェフのコーミックが「塩辛が美味しかった!まさか肝と和えるなんて、とびっくりしたけど、クリーンな味で大好きになっちゃったよ」と言ってくれました。

月曜日

この日は仕事を終えてから、好きなカフェ(『ヘルシンキで私がよく行くカフェ5選』でもご紹介した)「Cafe Brahe」を訪れておばあちゃんのアップルパイを食べました。おばあちゃんの元気そうな姿を見て安心しました。

夕方は次のポップアップ居酒屋のための辛子明太子を大量に仕込み。

火曜日

友達でソムリエのサイモンがサワードウブレッドのパンを焼くのにハマっていてよくパンをくれるのですが、この日も焼き立てのパンを持ってきてくれました。

よく見ると漢字で「酒」って書いてくれてます涙

私のためという証拠らしいです笑

手伝っているイタリアンレストランでランチをご馳走になり、最近仕入れたワインについて色々と教えてもらいました。

夜は試作品を食べながらワインを飲んで良い音楽を聴きました。

ヘルシンキのレストラン業界やフード界隈で面白いことなどをしている人たちをゲストに呼んで、ゲストのオススメの一本を飲みながら活動内容や考え方について聞くというラジオ放送『B.Y.O.B.』に出演依頼が来たのでラジオ局に行き、色々と話してきました。

その後、レストランでポップアップ居酒屋の打ち合わせ。

この日は天気が良く、マイナス20度近くありましたが春の兆しを感じました。

夜は友達のオリビアとベンヤミンが働くイタリアンレストランでディナーをしてきました。

木曜日

仕事を終えてから、Kuusisaariにあるディドリシュセン美術館へ。大きな美術館はコロナの影響で閉館をしているところが多いですが、ここは小さい美術館なので通常営業しています。今月末までゴッホ展。ゴッホの人生を丁寧になぞりながら、初期の彼の作品を中心に展開されている展示は素晴らしく、また常設展のコレクションもニキ・ド・サンファルやフィンランドで唯一存在していると言われているマーク・ロスコの絵画など、ゾクゾクする作品がたくさんあって本当に行って良かったです。

美術館の目の前には、見渡す限り広がる海。凍りついた海は神秘的で、何層にもわたって光が生み出す幻想的な色合いはまさにアートでした。

かなりざっくばらんですが、こんな感じの5日間でした。



写真・文 : 吉田 みのり

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