自分らしさとは?本当の「自分らしさ」を見つける3つの方法

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自分らしさとは?本当の「自分らしさ」を見つける3つの方法

あなたは、ご自分の「自分らしさ」を説明できますか? よく聞くワードではありますが「自分らしさ」とは一体どのようなことを指すのでしょうか? 自分の思う「自分らしさ」とは、果たして本当の「自分らしさ」なのでしょうか?

今日は、自分らしさの定義についてお伝えします。本当の自分らしさを見つける方法もあわせてご紹介しますので、ご自分の「自分らしさ」を知りたい人は参考にしてみてください。

「自分らしさ」=「自分の性質」

まずは“自分らしさ”について考えてみましょう。

自分らしさとは、自分の性質を指す言葉です。

例えばうれしい出来事が起こったときにどんな反応をするかは人によって違いますし、反対に悲しい出来事が起こったときにどんな反応をするかは人によって違います。こういった反応の1つ1つは、自分らしさです。

また好きなものも、自分らしさを示すものといえます。

・好きな曲
・好きなデザイン
・好きな色……etc.

これらの好みは、人によって違いますよね。好きなものと同様に、嫌いなものも自分らしさを示すものといえるでしょう。

自分らしさは“個性”ともいえそうですが、少し違います。個性とは、あくまで他の人と区別するために使う言葉だからです。

個性を考えるときは「他の人と比べて何が特別か」を考えます。これに対して、自分らしさを考えるときに他人との比較は必要ありません。

自分らしさについて考えるときは、自分だけに焦点を当てて考えてみてくださいね。

「理想像」と「自分らしさ」は別もの

自分らしさを追い求めていると、知らず知らずのうちに“本来の自分”ではなく“なりたい自分”を目指し始めるかもしれません。

しかし本当の“自分らしさ”は、“なりたい自分”とは異なります

また場合によっては、誰かの求める“あなたらしさ”を気付かないうちに“自分らしさ”だと勘違いしている可能性もあるでしょう。

例えば「あなたは優しい人」と言われて育ってきた人は、無意識のうちに「私は人に優しくあるべき」と思ったり「私は優しい」や「優しくないと私じゃない」などと思い込んだりしがちです。

しかし人には、誰かに優しくできないときもありますよね。

本当の自分らしさを見つけたければ、そんな自分の姿を消し去ったり隠そうとしたりするのではなく、そのまま受け入れることが大切です。

本来の自分らしさとは、ありのままの自分を見つめることで見えてくるもの。つまり誰にどう思われるかを気にして修正しようとしている時点で、それは自分らしさを追い求めているとはいえないのです。

では、どうすれば本当の自分らしさを見つけられるのでしょうか?

本当の自分らしさを見つける3つの方法

本当の自分らしさを見つける3つの方法

ここからは、自分らしさを見つける方法についてご紹介します。

その1.自分の性質を知る

本当の自分らしさを見つけたければ、まずは自分の性質と正面から向き合ってみるのがオススメです。

先ほどもお伝えしたように、人には良い性質だけでなく悪い性質もあります。最初は受け入れがたいかもしれません。しかしこの世には良い性質しか持っていない人など存在せず、短所と長所は常に表裏一体なのです。

その両面を素直に受け入れることは、自分らしさを知ることにつながります。そのままのあなたを、まずは素直に受け入れてあげてくださいね。

自分の性質を知るには、性格診断テスト自己分析テストなどが役立ちます。心理カウンセラーがよく使うのは“エゴグラム(※)”です。インターネットで探せば無料の診断がたくさん出てきますので、ぜひ試してみてくださいね。

※エゴグラム……主に“交流分析”という精神療法で用いられる分析テスト。性格の傾向をグラフ化し、5つのタイプを基に診断する

その2.自分の価値観を知る

自分らしさを見つける上では、自分の価値観を知ることも大切です。

価値観とは、いわば人生における優先度のこと。価値観を知れば、あなたの大切に思っているものが分かります。

価値観を知るためには、これらについて考えるのがオススメです。

・人にされて腹が立つこと
・1日で最も幸せを感じる瞬間
・昔からずっと好きなこと
・自分の誇りだと思うこと

こういった項目について考えるときは、そう感じる(思う)理由についてもぜひ考えてみてください。その理由にこそ、あなたの価値観が隠れています。

その3.自分の知らない面を知る

最後に紹介するのは、自分の知らない面を知る方法です。

私たち人間は、意外と自分のことをよく分かっていません。現にこうして自分らしさを見つけようとすること自体、自分のことをよく分かっていない証拠といえるでしょう。

そこでオススメなのが、家族や友人に聞く方法です。実は人には、他人からは見えているのに自分からは見えない一面があります。これは、心理学で“ジョハリの窓”と呼ばれる概念です。

家族や友人に聞くときは「私ってどんな人?」や「私の長所ってどこだと思う?」などと聞いてみてください。もしかすると自分では短所だと思っていた部分を、親しい人は長所だと言ってくれるかもしれません。

それこそまさに自分だけでは知り得なかった自分の魅力であり、自分らしさでもある部分です。

本当の自分らしさを取り戻して素直に生きよう

今日は自分らしさの定義と、本当の自分らしさを見つける方法についてお伝えしました。

あなたらしさとは、誰かの目を気にして目指すものでも、理想の自分になろうと意識するものでもありません。本来のあなたが素直に、ありのままに過ごすためにも、ぜひ本当の自分らしさを見つめ直してみてくださいね。

執筆:永瀬なみ(コラムライター・心理カウンセラー)

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