ストレスを感じやすい人は「スルースキル」で自分を受け流そう

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ストレスを感じやすい人は「スルースキル」で自分を受け流そう

周りの人に比べて、あなたはストレスを感じやすいタイプではありませんか? ストレスを感じやすい人は、スルースキルを身に付けるのがオススメです。

スルースキルとは、他人の言動をスルーする力のこと。他人から何を言われても、何をされても、それを真に受けなければ人付き合いのストレスは格段に減る。これが、一般的なスルースキルの考え方です。

しかし、スルーすることでストレスが減るのは他人の言動だけではありません。実は、自分自身の感情や悩みをスルーすることでもストレスを大幅に減らせる可能性があるのです。

そこで今日は、ストレスを感じやすい人にオススメのスルースキルを3つご紹介します。ストレスを感じやすい自覚がある人は、ぜひ参考にしてみてください。

ストレスを感じやすい人と感じにくい人の差は「注目する事柄」

同じ状況でも、ストレスを感じやすい人と感じにくい人がいます。

違いを生む原因にもいろいろありますが、あえて一言で表すなら“性格”が深く関係しているといえるでしょう。

そしてその中でも特に大きな原因だと考えられるのが、“注目する事柄”の差です。

ストレスを感じにくい人は、ストレスになる事柄を上手に受け流します。一方ストレスを感じやすい人は、ストレスとなる事柄を自ら選び、自ら注目している可能性が高いのです。

ストレスになる事柄とは、例えばこんなものがありますね。

・不安やイライラなどのネガティブな感情
・思い出したくない出来事

(嫌なこと、失敗したことなど)
・すぐに解決できない悩み

こういった事柄を自ら選び、なぜか注目してしまう。そしていつまでもネガティブな感情に支配され続けてしまうのは、ストレスを感じやすい人の特徴です。

ではストレスとなる事柄を上手にスルーするには、どうすればよいのでしょうか。

ストレスになりそうな感情・出来事・悩みをスルーする方法

ここからは、自分自身の感情をはじめとする“ネガティブな事柄”上手にスルーする方法をご紹介します。

その1.今すぐに必要でない事は後回しにする

まずご紹介するのは、何でも「今すぐどうにかしよう」と考えるのではなく、後回しにできる事は後回しにする方法です。

ストレスを感じやすい人の特性として、何でもすぐにハッキリさせたがる傾向が挙げられます。

しかし、時には「する・しない」ではなく「いったん保留」を選んだり「好き・嫌い」ではなく「好きではない」を選んだりすることで、気持ちが落ち着く場合もあるものです。

仮に今すぐ答えを出す必要のない悩みがあるとしたら、その悩みについては後回しにしても問題ありませんよね。

何でもすぐに解決しようとしがちな人は、ぜひ後回しにするスキルを身に付けてみてください。「これは後で考えよう」と思えるようになるだけでも、ストレスは格段に減りますよ。

その2.「まぁいっか」を口癖にする

その2.「まぁいっか」を口癖にする

2つ目の方法は「まぁいっか」を口癖にすることです。

何に対しても真面目に取り組むことは、間違いではありません。しかし何でも深刻に捉えすぎたり、いつも自分を責めたりしてしまうのはNG。そういった行為はストレスの元となります。

本当に大切な事以外は、意外と「まぁいっか」で片付けられるものです。

「どうしよう」が口癖の人は特に、これからは「まぁいっか」と考えたり口に出したりしてみてください。きっと心が楽になりますよ。

その3.自分の考えに対抗する

最後にご紹介するのは、自分の考えにあえて対抗する方法です。

ストレスを感じやすい人の中には、何か起こるたびに「私のせいだ」と考える人がいます。これは、一種の癖ですね。

他にも、こんな考え方をしがちな人は注意が必要です。

「連絡が来ないのは私に怒っているからだ」
「ここで失敗したらこれまでの努力が全部ムダになる」
「こんなこともできないなんて私は本当にダメな人間だ」

こういった考え方の癖を、専門用語で“認知のゆがみ”と呼びます。

もしこういった考え方が出てきたら、その考え方にとらわれるのではなく、いったんスルーするのがオススメです。

スルーするといっても、この場合は単に受け流すのではありません。

自分に対して「そんな考え方しなくてもいいんじゃない?」と問いかけたり「そんな風に落ち込んでも何も変わらないよ」と言い聞かせたりして、とにかく自分の思い込みから離れようとしてみるのです。

例えば、もしも「連絡が来ないのは私に怒っているからだ」と思ったなら「そうかもしれないけど違うかもしれないよ」と考えてみます。

加えて「1人で考えても分からないから、どうしても気になるなら後で聞いてみればいいんじゃない?」と考えると、たとえ一時的であっても強い不安からは解放されるハズです。

ただ、強く癖付いた考えは自分が何を言っても繰り返し出てくるかもしれません。そんなときは、その考えにどんどん反論してみてください。

分かりやすく例えるなら、自分の中にもう1人の自分を作るイメージです。

具体的には「でも○○だし……」や「だって○○だから……」という考えが出てきたときに「そんなこと誰にも言われてないよね?」や「○○だって決めつけてるのは自分じゃないの?」などと反論してみます。

それでもウマくいかないときは、客観的に判断してくれそうな相手に聞いてみるとよいでしょう。身近に話せる人がいなければ、カウンセラーに相談するのもオススメです。

性格は簡単に直せなくても、考え方の癖は直せます。思い当たる節がある人は、ぜひ今日から試してみてください。

スルースキルを磨いてストレスだらけの毎日から解放されよう

今日は、ストレスを感じやすい人にオススメのスルースキルを3つご紹介しました。

「ストレスの原因を作っているのが実は自分だった」ということは少なくありません。それに、他人へのスルースキルを磨くよりも自分へのスルースキルを磨く方が簡単に取り組めます。

ストレスを感じやすい人は、ぜひ今日から実践してみてくださいね。

執筆:永瀬なみ(コラムライター・カウンセラー)

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