政治家やアーティストの憩いの場。洗濯もできるヘルシンキの情緒あるカフェ「Tin Tin Tango」

北欧 フィンランドからの手紙

大好きなRolling Cheese紅葉スポット、海を臨むカフェRegattaなどがある魅力がいっぱいのTöölö(トーロ)地区。1920から30年代にかけて、ヘルシンキが首都となり人口が爆発的に増えたことを受けて建設された、その歴史100年ほどの閑静な住宅地でありながら、シベリウス音楽院やフィンランド国立博物館テンペリアウキオ教会などもある、観光や散策にももってこいの楽しい地域です。そのTöölöでも最も愛されるカフェの一つと言ってよいのが「Tin Tin Tango」。1994年にオープンし、土地柄か政治家、アーティスト、一般の労働者、学生など多くの人の憩いの場としてその広く居心地の良い店内を開放しています。

季節によって変わる「ザ・フィンランド」的な朝ごはんやおやつの時間のお菓子や飲み物、ランチなどが楽しめるので、行くたびに「あー、フィンランドにいるな」という気持ちになります。

カフェ店内の内装はパリの老舗カフェを彷彿とさせる古き良きデザインや雰囲気。名前にちなんでベルギーのバンド・デシネ(漫画)のキャラクターである「タンタン」の絵も壁にたくさん飾ってあります。外を見渡せる大きな窓も魅力的。

そしてこのカフェのユニークなサービスは「セルフサービスの洗濯機」があること!出張や旅行で滞在中に、ホテルで頼むほどではないけれど、ちょっと服を洗ってさっぱりしたいなぁ~と思っている人、洗濯機が壊れた地元っ子への救済などにちょうど良いサービスなのです。お値段は1回4€ほど、乾燥機は2€です。「ランチを食べている間に洗濯をどうぞ!」とHPにある通り、気楽に使えるのが素敵です。

Töölöの小さなランドマークとして、みんなの共通のリビングルームとして、これからも地元の人々や旅人に安らぎを与え続けていく存在であることでしょう。

公式インスタグラムより

文 : 吉田 みのり

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