『シナモンロールの日とフィンランドの美味しいシナモンロールの話あれこれ』

北欧 フィンランドからの手紙

10月4日はシナモンロールの日 ( Korvapuustipäivä /Kanelbullensdag )でした。フィンランドのシナモンロールは「ビンタされた耳」と呼ばれる潰れた貝殻のような形、スウェーデンのシナモンロールはぐるぐるの丸い形が主流ですが、実は様々な形やレシピがある、国民から熱烈に愛される焼き菓子です。自宅で焼くと、一気に家じゅうにシナモンの香りが広がり、一日中幸福な気持ちでいられます。

ベーカリー&イータリーの「Way」では、街で一番と呼び声も高いシナモンロールが食べられます。キャラメルコーティングされていてちょっと凝った形です。

バルト湾の真珠と呼ばれるヘルシンキ、海を臨める「Regatta」もシナモンロールが食べられる老舗の人気カフェです。お代わり放題のコーヒーが面白いシステムで、ここではフィンランドのソーセージ、マッカラを買って、たき火を囲んで自分で焼くこともできます。 真冬のよく晴れた日は、太陽が輝くもと、凍る海の上を歩く人々や犬の散歩をする人々を眺めて名物シナモンロールを食べてのんびりコーヒーを飲んだりします。

去年の夏は庭で採れたオーガニックのばらを使った、ばらとピスタチオのシナモンロールを焼きました。生地にたっぷりとカルダモンを折り込んで、 隠し味にはちみつたっぷり。ラデュレのマカロンにもばら味があるように、ばらの風味はとっても魅力的なのです。部屋中がロマンティックな香りに包まれました。

次の記事ではフィンランドのシナモンロールのレシピをご紹介します。

文 : 吉田 みのり

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