フィンランドの古都・美しいトゥルクへの一泊二日の旅

北欧 フィンランドからの手紙

お休みの日に、フィンランドの古都・トゥルクへ一泊二日の旅に行きました。トゥルクは1229年にローマ教皇が司教座をおいたことから町が築かれたとされる、フィンランド最古の町で、「トゥルク城」というフィンランド最古のお城もある街です。ヘルシンキからは電車やバス、車などで2時間程度で行けるため、旅行者にとってもアクセスのしやすい都市です。私が初めてトゥルクを訪れたのは2009年ですが、それからその魅力にとりつかれて数えきれないほど訪れました。教育機関が充実しているため、多くの友達はこちらの大学に通ったりしていました。

今回の宿泊は監獄だった建物をそのままホテルにしたKakola Hotelで。

この施設ができるずっと前から丘の上に登って散歩やピクニックをしてたので、完成したあかつきには絶対泊まりたいと思っていたホテルです。ところどころに監獄のテーマやシンボルが散りばめられていて、「監獄」をテーマにしたデザインを興味深く観察しました。

ヘルシンキにも監獄をホテルに改築したホテルKatajanokka Hotelがありますが、監獄に泊まるとその構造などを観察してついついミシェル・フーコーの『監獄の誕生―監視と処罰』を思い出してしまうのはきっとわたしだけではないはずです。

ディナーはKakolanruusuへ。元は監獄だった敷地がレストランに生まれ変わったのは2019年のこと。夫のお姉さんとお姉さんのワイフと4人でトゥルクグルメをめいっぱい味わいました。

その後はトゥルク在住のむかしの友達と再会して(最後に会ったのは夏の私の誕生日なので4か月ぶり。違う街に住んでるわりにはよく会います)、Alvar、Whisky Bar、Rica Barを巡ってはしご飲み。「1杯だけ…」が「1本だけ…」になり、そして「一人2本なら…」になってしまう奇。

大いに飲みました。

翌日は街のシンボル・アウラ川沿いを散歩。幸運なことに11月のフィンランドでは珍しく二日とも晴れて、トゥルクはとても美しい光に包まれていました。

この日はカフェに行ったり、マーケットホールに行ったり、興味深いお店でショッピングしたりしましたが、その話はまたいつか。家族と友達と互いの安否を確認しあって楽しく過ごせた小旅行でした。

文 : 吉田 みのり

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